株式会社テラ・ラボが南海トラフ地震対策の先進技術で優秀賞を受賞
2025年4月22日に、株式会社テラ・ラボが一般社団法人レジリエンスジャパン推進協議会主催の「ジャパン・レジリエンス・アワード2025」において、優秀賞を受賞しました。この賞は、防災や減災、国土の強靱化に向けた先進的な取り組みを評価するもので、今年で11回目を迎える重要なアワードです。
テラ・ラボは、南海トラフ地震の発生に備えるため、初動対応で必要な「共通状況図(Common Operational Picture)」を共有するシステムを構築。この取り組みが評価され、今回の受賞への道を開きました。受賞式は、名古屋空港に設置されている「テラ・ラボ災害対策オペレーションセンター」で行われました。
共通状況図がもたらす迅速な情報共有
南海トラフ地震は、広範囲で大きな被害をもたらすことが心配されています。そのため、災害直後における迅速かつ的確な状況把握が極めて重要です。この課題に応えるため、テラ・ラボは無人航空機(UAV)と有人小型航空機を駆使して、被災地域の広域観測や撮影を行っています。
得られた画像データはクラウド上で即時に解析され、地図化されて共有されます。この共通状況図は、自治体やインフラ事業者、防災関係機関での情報共有を可能にし、災害対応の迅速化に貢献しています。特に、インフラ被害や通行困難箇所、避難所の情報をリアルタイムで集約し、可視化することが可能です。
地域特性に応じた災害対応モデルの構築
さらに、テラ・ラボは共通状況図を地域特性分析や被害想定と組み合わせることで、地域ごとの災害対応モデルを構築しています。この「地域モデル化」により、地震発生前からの準備と発災後の迅速な行動を支援し、包括的な防災フレームワークの実現を目指しています。
また、開発が進む「テラ・ドルフィンVTOL」は、50時間以上の飛行試験を経ており、南海トラフ地震に対応するための実装化を2026年度までに予定しています。
未来の防災に向けた挑戦
テラ・ラボは、今回の受賞を新たな励みとして、科学技術と現場ニーズを融合し、「空からの災害対応情報支援」の仕組みをさらなる深化させることに意欲を燃やしています。持続可能で強靱な社会の実現に向けて、今後もさまざまな取り組みを展開していくことでしょう。
会社情報
- - 会社名:株式会社テラ・ラボ
- - 業種:情報通信
- - 所在地:愛知県春日井市不二ガ丘3-28
- - 電話番号:050-3138-1612
- - 代表者:松浦孝英
- - 設立年:2014年
- - 公式ウェブサイト:テラ・ラボ
このように、テラ・ラボの取り組みは、今後の防災の在り方に多大な影響を及ぼすものとなるでしょう。