ソラコムが新たに提供する省電力通信IoTデバイス
株式会社ソラコムは、IoTデバイスに特化した通販サイト「SORACOM IoTストア」において、省電力通信に対応する開発ボード「Wio BG770A」を2024年12月2日より提供開始します。この新しいマイコンボードは、Arduino IDEを用いたプログラミングが可能で、低消費電力での通信を実現しています。特に、セルラー通信のLTE-MやNB-IoTに対応しており、これによりデバイスのバッテリー寿命を大幅に延ばすことが期待されます。
Wio BG770Aの特徴
「BG770A」は、既存の「Wio LTE」の新バージョンであり、Arduino IDEを使って簡単にプログラミングできます。このボードは、効率的な電力消費を実現するための技術が盛り込まれており、IoTデバイスの最適化が図られています。また、開発元であるSeeed社のGroveモジュールにコネクタで接続できるため、センサーやアクチュエーターなど、さまざまなデバイスとの組み合わせが容易です。さらに、固定用のネジ穴が4か所に増加しているため、安定した取り付けが可能で、どんな設置環境でも対応できるのが嬉しいポイントです。
省電力の利点
省電力通信が求められる分野は多岐にわたります。特に、屋外での環境センシングやアセットトラッキング、インフラの監視、さらには防災のためのモニタリングなど、さまざまな用途にすぐに使えるデバイスが求められています。「Wio BG770A」は、これらのニーズに応じて設計されており、長期間の運用が可能です。電源OFF時でもデータを保持できる不揮発性メモリ(FeRAM)を搭載しているため、乾電池や充電式バッテリーといった柔軟な電源環境でも安定した通信が行えます。
SORACOMの連携サービス
「Wio BG770A」は、「SORACOM IoT SIM」と組み合わせることで、データの暗号化やプロトコルの変換といったサービスを利用することができます。これにより、安全にデータ通信を行い、通信量を削減することが可能となります。また、プログラミングがよりシンプルになるため、デバイスの開発も容易になります。
結論
株式会社ソラコムは、IoT技術の進化を通じて、社会やビジネスのイノベーションに貢献し続けています。「Wio BG770A」の登場により、ますます多様なIoT活用が進むと期待されます。直感的なプログラミングが可能なこの開発ボードを使用することで、さまざまなプロジェクトを実現することができます。今後もIoT市場の動向に注目が集まる中、ソラコムの挑戦に期待が高まります。