セキュアの無人店舗の1周年記念
株式会社セキュアが運営する無人レジレス店舗「SECURE AI STORE LAB 2.0」が、2024年7月3日に開業1周年を迎えました。この店舗は、新宿住友ビルの地下1階に位置し、最新テクノロジーを用いて未来のショッピング体験を提供している注目の場所です。
AI STOREの特徴と進化
AI STOREの最大の特徴は、重量センサーを使用せず、天井に設置されたカメラの映像をAIで解析する運用モデルです。これにより、無人店舗でありながらも高い決済精度を実現しており、開業から1年を経て、決済精度は99%を超えました。
当初は約150のSKU(在庫管理単位)を取り扱っていましたが、現在ではその数が約300に倍増しました。この実績は、ハード・ソフト両面での実証を重ねた結果であり、これによりリテールDXの推進にもつながっています。
無人店舗の将来性
無人店舗の導入は、店舗運営の省人化と業務の効率化を同時に実現する可能性があります。特に、混雑する場所での導入が期待されており、以下のようなさまざまなシーンでの活用が見込まれています。
1.
スポーツスタジアムやコンサート会場: グッズショップや売店として機能し、レジ待ちのストレスを軽減。
2.
スーパーマーケットや食料品店: 一部を無人店舗にすることで、24時間営業も可能。
3.
コンビニエンスストア: 人手不足と万引きリスクを同時に減少させる。
4.
ショッピングモールのPOP UP SHOP: 地域の商品を試験的に導入する場として。
5.
イベント会場の移動型コンテナ: 臨時に設置可能なシステムで効率的な運営を実現。
技術進化の過程
開業以来、決済精度は着実に向上しています。初期の修正対応率が4.8%であったのに対し、現在は0.95%にまで低下しました。こうした改善は、システム調整と運用の安定化によって実現されています。
重量センサーを使用していないため、店舗デザインの自由度も高まり、保守運用コストの削減が可能になりました。また、お客様が商品を戻した際も、映像解析によって認識できるため、運用上の手間も軽減されています。
今後の展望
セキュアは、無人店舗の運用実証実験を通じて、導入を進める企業や業界と連携し、安心・安全、そしてスマートな社会の実現に向けた取り組みを続けていきます。そして、店舗の技術力や運営ノウハウを向上させ、持続可能なビジネス環境を構築していく所存です。
会社情報
この無人店舗を運営する株式会社セキュアは、東京都新宿区に本社を構え、入退室管理システムや監視カメラシステムなどを提供しており、マーケットシェアNo.1の実績も持っています。セキュアは「AI×セキュリティで新しい価値を創る」をビジョンに掲げ、さまざまな業界に対する最適なソリューションを提案し続けています。