Crrit株式会社設立！廃棄物を利用した持続可能なワイン文化の創造

Crrit株式会社設立のお知らせ

2023年12月19日、山梨県甲府市に新たに設立されたCrrit株式会社は、ブドウの巻きひげなどの未利用資源を活用し、持続可能なワイン生産を目指しています。代表取締役の高野真綾氏は、大学院でのワイン科学の研究を基に、魅力あるけれども捨てられてしまう素材に新たな価値を見出し、食品開発を展開する予定です。2024年夏には、クラウドファンディングを通じて、巻きひげを使った新しい食体験を提供することが目標として掲げられています。

Crrit株式会社について

「巻きひげ」という言葉をご存じですか？ブドウの樹にくるくると巻き付いているその部分は、価値があるにも関わらず、ワイナリーでは厄介者として扱われています。この“巻きひげ”を含む未利用素材の利活用を行うCrrit株式会社は、まず巻きひげから新しい食品を生み出します。

この新しい食は、ECサイトでの販売だけでなく、レストランでもワインに合った食品として広く提供される予定です。さらに、廃棄物をファッション性の高い製品に変える事業も進めており、例えばブドウの葉や剪定枝、搾りかすなどを利用した新たなアイテムを創出しています。

設立者とその想い

Crrit株式会社は、高野真綾さんと続麻優菜さんという二人の女性によって設立されました。彼女たちは、廃棄される素材に価値を見出し、新たなワイン文化を作り出すことを使命としています。社名の「Crrit」は、ラテン語の「Cirrus（巻きひげ）」と「Cretio（創造）」を組み合わせた造語で、捨てられがちな素材から創り出す新たな可能性を表現しています。

代表取締役の高野氏は、自然の中での経験が少なからず影響していると語り、ワイン製造と農業の密接なつながりを大切に考えています。

一方、COOの続さんは、グルメ情報サイトの運営を通じて、美味しいものに対する情熱を持っており、美味しい食事の瞬間がもたらす幸せについて触れています。

今後の展望

Crrit株式会社は、2024年夏に予定しているクラウドファンディングをスタート地点に、新しい食文化を広めていくことを目指しています。受賞歴のあるシェフと協力し、巻きひげを使用した食体験を提供することで、ワインと食の新たなマリアージュを提案します。具体的には、巻きひげの持つ特徴的な酸味や渋みを活かしたグルメの数々を計画されています。クラウドファンディングが終わった後、2025年には全国発売を目指し、さらには2026年までに海外市場への展開も視野に入れています。