学生の悩み相談室
2019-09-09 09:00:23
10代の心の悩みを支える新たな相談窓口「ひま部」とD×Pの連携
10代の心の悩みを支える新たな相談窓口
日本国内で最も人気のある中高生向けSNS「ひま部」と、10代を対象にしたサポートを行うNPO「D×P」が協働し、新たに『不登校・高校中退悩み相談室』を設立しました。この取り組みは、アプリ内での悩み相談を促進し、若者の心の健康をサポートすることを目的としています。
「ひま部」は、一日あたりの投稿数が600万を超える学生限定のプラットフォームです。このSNS上では、親や教師には言えない悩みを抱える中高生の声が交わされます。人間関係や進路選択、さらには不登校や中退に関する深刻な問題が数多く投稿されており、思春期の子どもたちが直面する困難をどう乗り越えるかが重要なテーマになっています。
10代のお悩み実態
株式会社マクロミルと認定NPO法人カタリバが行った調査によれば、思春期の子どもたちが抱える悩みの中で、進路以外の問題の3分の1から半数が解決されていないことが指摘されています。子どもたちが親や友人、教師に相談できない理由としては、「自分の悩みを知られたくない」「周囲に心配をかけたくない」といった声が多く、一人で抱え込みがちです。
これを受けて「D×P不登校・高校中退悩み相談室」が設置され、相談窓口がアプリ内の人気機能であるサークルに設定されました。D×Pは、中退や不登校の経験がある10代を対象に、LINEを使った相談サービスを提供しているNPOです。
利用者の声
導入された初期段階で、71人が相談室に登録し、160件を超えるコメントが寄せられました。D×Pのスタッフが利用者の相談に応じるだけでなく、学生同士の支え合いも見られるようになっています。これにより、相談した学生は、単なる悩みを抱えるだけでなく、他の悩みを持つ友人をサポートする側にもなれるのです。この相互的な関係が、若者同士のコミュニケーションを促進し、彼らの将来に明るい希望を抱かせるきっかけとなるでしょう。
スタッフからのメッセージ
ひま部の代表者である石濵嵩博氏は、「全国の学生に居場所を提供してきたこのアプリが、問題を抱える学生たちにとって一つの助けとなることを願っています」と語りました。その一方で、D×Pの今井紀明氏は、「10代が安心して相談できる環境を提供することが非常に重要です。SNS上でのトラブルが増える中、安全に繋がる場所を共に作っていきます」と述べました。
企業とNPOの協力
「ひま部」を運営する株式会社ナナメウエは、孤独をなくすための居場所作りをミッションとし、インターネット上でのコミュニティサービスやAIを活用したコンテンツ監視サービスを手掛けています。また、認定NPO法人D×Pは、通信・定時制高校の生徒への支援を目的としており、すでに全国各地で悩みを抱える高校生をサポートしています。
若者の未来を明るくするため、ひま部とD×Pの共同取り組みが多くの中高生に届くことを期待しています。お互いが助け合い、支え合うことで、個々の未来がもっと豊かになっていくことでしょう。
会社情報
- 会社名
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株式会社ナナメウエ
- 住所
- 東京都港区虎ノ門4-3-1城山トラストタワー20階
- 電話番号
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