中目黒の花屋で体験する、染飾家皆川百合のアート展
今の瞬間が極楽になるような、心満たされるアート展が開催されます。2025年4月26日から30日までの5日間、東京・中目黒のフラワーショップ「STAYFLOWER NAKAMEGURO」にて、染飾家でアーティストの皆川百合による「現は極楽(Ututu ha Gokuraku)」が展覧されます。この展覧会は、染色を基にした独自の技法「染飾」を通じて、日常の中に潜む美しさや、今この瞬間の大切さを追求した作品群が展示されます。
アート展の概要
展覧会の詳細は以下の通りです。
- - 会期: 2025年4月26日(土)から30日(水)
- - 開場時間: 12:00 – 19:00
- - 入場料: 無料・予約不要
- - 会場: STAYFLOWER NAKAMEGURO 〒153-0042 東京都目黒区青葉台1丁目21-6 B1F
初日の4月26日17:00からはオープニングレセプションが開催され、皆川氏も在廊します。五感を使ってアートを楽しみ、その魅力に浸る絶好の機会です。
作品に込められたメッセージ
この展覧会では、日常の中に潜む「うつろい」や「ありふれた景色」をテーマに、瞬間瞬間の尊さや今を大切に生きることの喜びが描かれています。染色の技法による色のゆらぎやにじみは、まるで花が咲いてはしおれ、再び咲く生き様を表現しています。
皆川氏は、命が次々と移ろう花屋という空間で、布と花が響き合い、共鳴する様子を描き出します。そこには、理想的な楽園ではなく、現実の近くに佇む「極楽」の雰囲気が漂っており、訪れた人々は、自らの中にある極楽と出会うきっかけとなることでしょう。
皆川百合のアートの哲学
染飾家である皆川百合は、「衣・色飾・住」といった日常生活の中に「色」を飾ることを主軸に活動しています。彼女の作品は、日常の中に存在する心と体の喜びを意識し、まるで喧騒から解放されるような「うつつの極楽」に身を委ねることを目指しています。独自の造語である「染飾」は、染めることと飾ることを併せ持ち、染色によって生まれる自然な色模様に装飾を加えることで、唯一無二の表現を生み出しています。
禅宗の寺に生まれ育った彼女は、色を「色即是空」の観点から捉え、色の力が視覚だけでなく記憶や感情に影響を与えることを探求しています。その表現は、「中道」の哲学に影響を受け、相反する現象が流動的に交わる様子を「バイロジック表現」として昇華させています。感覚と哲学が融合した独自の視点から、訪れた人々に深い印象を与えることでしょう。
アート展への訪問をお待ちしております
この特別なアート展は、日常の中の小さな美しさや、今目の前に広がる瞬間の大切さを再確認させてくれるでしょう。ぜひ、中目黒の花屋で代表作たちと出会い、心の中にある「極楽」を見つけてみてください。皆川百合氏の作品がどのようにあなたの心に響くのか、楽しみにしています。