医療機関支援の新たなサービス、コスメクチュール
株式会社メディハオは、新たに「コスメクチュール」というドクターズコスメ開発支援サービスをスタートさせました。このサービスは、医療機関が自身の理念や専門性を反映したオリジナルコスメを開発・展開できることを目指しています。広告などで見る一般的な化粧品とは異なり、医療の観点から開発されるもので、患者のニーズに寄り添った製品作りをサポートします。
ビューティー市場の成長と関心の高まり
近年、美容医療市場は驚異的な成長を見せており、2024年には国内市場の規模が約6,000億円を超えると予測されています。この成長には、女性だけでなく、20〜30代の男性からの関心も寄せられていることが背景にあります。このようなことから、医師が監修した「ドクターズコスメ」への需要が急増中です。
これにより、クリニックは医療知見を活かした商品を通じて、患者との関係をより深めることが期待されています。しかし、実際には商品の製品化に関しては、多くの専門的なプロセスが絡んでおり、クリニックにとってはハードルが高く感じられることが多いのです。商品の処方開発や成分設計、薬機法への対応、デザイン、そして販売チャネルの構築など、複数の事業者と連携しながら進めなければならないため、「どうしたらいいかわからない」という立場の医療機関が少なくありません。
コスメクチュールの特徴と流れ
メディハオは、これまでに全国の50以上の医療機関と連携して築いてきたネットワークやノウハウを活かし、「コスメクチュール」を立ち上げました。このサービスでは、医療現場からのブランド開発を発想段階から製造、販売に至るまで、トータルで支援します。以下にそのプロセスを詳しく見ていきましょう。
1. コンセプト設計
ドクターズコスメ開発の第一歩は、何よりもブランドの核となるコンセプト作りです。ここでは、クリニックの診療方針や患者のニーズを深く掘り下げ、理想とする価値をどう届けるのかを明確にします。このプロセスを欠かさずに行うことで、ただの化粧品ではなく、クリニック独自のストーリーを持った信頼性の高いオリジナルブランドを生み出すことが可能になります。
2. 処方開発
次に、確立されたコンセプトをもとに、安全性や有効性に加え、差別化を図るための処方設計が行われます。医師の視点から見た肌悩みや使用シーンに合った成分をバランスよく提案し、クリニックならではの商品を具現化します。
3. デザイン
デザインの段階では、ブランドの価値を可視化します。パッケージやロゴ、販促物に一貫性を持たせ、患者にとってどのようなコスメなのか直感的にわかるようにします。これにより、クリニックが提唱する理念をしっかりと表現できるのです。
4. 製造
医療の品質管理基準を満たした日本国内の工場で、確立された処方とデザインを基に製品が製造されます。高品質な製品を安定して提供できる体制も整っています。
5. 販売チャネルの整備
完成した製品を患者に届けるために、最適な販売チャネルを支援します。院内販売に加えてECサイトとの連携も視野に入れることで、より多くの患者にアプローチできる環境を作ります。
6. プロモーション
最後に、オリジナルコスメを認知してもらうための効果的なプロモーション戦略を立てます。院内での販促からSNSを活用したオンライン施策まで多岐にわたる手法で、ブランドが広く認知されるよう支援します。
結論
「コスメクチュール」の提供により、医療機関は自らの専門性を最大限に活かし、患者に寄り添った製品を通じて、より良い関係を築いていけるでしょう。美容医療市場のニーズにマッチしたこのサービスは、今後の成長を見込む上で重要なステップとなることが期待されます。