新たなエンタメの扉を開く!NN Comとエクシングの次世代通信カラオケ実験
カラオケ文化は日本が誇る素晴らしいエンターテインメントの一つです。友人や家族と共に楽しむことができる一方で、人と人をつなぐコミュニケーションの場としても重要な役割を果たしています。しかし、特にコロナ禍では、リアルタイムでのコミュニケーションが求められるカラオケに大きな影響が及びました。これを受け、NTT Comとエクシングは、次世代通信技術を活用してカラオケの体験を新たな次元に引き上げるべく、画期的な実証実験を行いました。
1. 実証実験の背景
カラオケは、心をつなぐコミュニケーションの場としての価値を改めて再評価されています。特に新型コロナウイルスの影響で、離れた場所にいても一緒に楽しむ方法が求められています。84%にも上るユーザーがカラオケを楽しむことができず、失った楽しみを取り戻すための新たな手法が求められているのです。これに応える形で、カラオケ業界初の遅延のないオンラインデュエットの実証実験が企画されました。
2. 実証実験の詳細
2.1 実験の目的
今回の実証実験は、エクシングが誇る次世代カラオケ機器「JOYSOUND X1」を使用し、NTT ComによるIOWN APN技術を活用して実施されました。異なる物理空間にいる参加者がまるで同じ場所にいるかのように歌えるリアルタイムオンラインデュエットの実現を目指しました。
2.2 実施概要
実験は、2024年12月14日に東京都千代田区のOPEN HUB Parkで行われました。エクシングのカラオケ機器「JOYSOUND X1」を2台、IOWN APNで接続して、この新しい体験の実現可能性を評価しました。
2.3 参加アーティスト
イベントには、音楽プロデューサー小室哲哉が手掛ける次世代アーティスト「Aicong」が参加し、実験のリアルタイム性を実証しました。彼の歌唱が行われたオンラインデュエットは、視聴者に新たな感動を与えました。
3. 実証実験の結果
実験結果は驚くべきものでした。JOYSOUND X1による伝送速度は20ミリ秒程度と確認され、物理的に数十キロ離れた環境でも、まるで6〜8メートル程度しか離れていないかのように感じられる成功を収めました。また、Aicongからも「遠くにいても歌いやすく、違和感がない」との評価を得るなど、技術のクオリティが証明されました。
4. 今後の展開
今回の成果を受け、NTT Comとエクシングはさらに進化したカラオケ体験の提供を目指します。IOWN APN対応の次世代カラオケ機器の開発を通じて、カラオケが持つ「つながる」価値をさらに拡張し、新しいエンターテインメントプラットフォーム展開にも期待が寄せられています。
人々が離れた場所でもともに楽しむことができる新たなカラオケの世界が、すぐそこまで来ているのかもしれません。カラオケの未来にご期待ください。