京都市で新たな救急搬送サービス「NEST」始動！介護・消防の狭間を埋める

京都市で新たな救急搬送サービス「NEST」始動！

株式会社Captain Ambulanceによる新サービス「Non-Emergency System Transport」（通称NEST）が、京都市消防局から正式に認定を受け、京都府内での救急搬送支援サービスを開始しました。このサービスは、消防と介護タクシーの狭間にある低緊急事案に対応し、特に増加するインバウンド医療ニーズや搬送困難な住宅環境への支援を目的としています。以下では、NESTの特徴やサービス内容をご紹介します。

1. 京都市消防局の認定を受けた安心の民間救急

NESTは、京都市消防局により厳しい基準を満たした「患者等搬送事業者」として認定されました。具体的には、車両の設備、運行管理、スタッフの体制、教育プログラムが基準に適合しています。これにより、地域の救急需要をしっかりと補完する体制が整いました。救急車の適正利用が求められる中、NESTは、必要なときに必要な人を安全に搬送することを目指しています。

2. 新たな搬送ニーズに応える体制

最近、京都市内では急増する「対応先が不明確」な搬送ニーズに直面しています。例としては、ターミナル期の患者や夜間の体調異変の搬送、軽度な症状を抱える高齢者の受診などが挙げられます。これらは、消防や介護タクシーでは適切に対応できないケースが多く、NESTはそのために特別に設計されたサービスを提供します。

看護師や救急救命士、元消防吏員が在籍し、医療機器の点検や緊急時に対応できるスキルを持つスタッフによって、患者に寄り添ったサービスが実現します。

3. インバウンド医療ニーズへの対応

国際的な観光都市として名を馳せる京都は、訪日外国人に対する医療ニーズが高まっています。NESTでは、海外での医療資格を持つスタッフも配置し、多様な言語や文化に対応できる体制を整えています。英語や中国語だけでなく、中東やアジア圏からの訪問者に対する特有の医療ニーズも考慮しています。こうした多文化への配慮により、NESTは外国人観光客が安心して滞在できる環境作りに貢献します。

4. 高度な搬送技術で困難な環境に対応

NESTには元消防吏員を始めとする、状況に応じた対応力を持つスタッフが揃っています。特に、階段しかない住宅や狭小住宅、高層階など、通常の救急搬送では対応が難しい環境でも、安全に特化した搬送技術が活かされます。また、医療機器を標準装備した車両を使用し、搬送計画に基づく医療的に安全な搬送が実現されます。

5. 地域の医療機関との連携

NESTは、地域の医療機関や介護施設との連携を強化し、必要な人に必要な救急を届けることを使命としています。株式会社Captain Ambulance代表取締役の河野多加志氏は、「京都は観光都市であり、高齢化も進んでいます。この新サービスによって地域の救急搬送インフラを整備し、地域のニーズに応えていく所存です」と語っています。

会社情報

株式会社Captain Ambulanceは、兵庫県神戸市に本社を構え、医療戦略の策定や実行支援を行っています。NEST事業に関する詳しい情報は、公式ウェブサイトでご覧いただけます。また、今回のサービスについてのお問い合わせは、京都開発部の佐々木までお気軽にどうぞ。電話075-874-1218でお待ちしております。

京都における新たな救急搬送サービス、NESTが地域のニーズにしっかり応え、安心・安全な救急搬送を提供することに期待が寄せられています。