ユニックのリモコン式電動草刈機が国交省から普及技術に指定

ユニック製リモコン式電動草刈機の可能性

2023年9月14日、株式会社ユニックが製造・販売するリモコン式電動草刈機「UNIMOWERS」（ユニモアーズ）が、国土交通省関東地方整備局から「急勾配でも除草できる無人化・遠隔化技術」として評価され、普及促進技術に指定されることとなりました。この機械は、急勾配での除草作業において非常に効果的であり、その特性が高く評価されました。

国土交通省の取り組み

国土交通省は「現場ニーズと技術シーズのマッチング」という取り組みを進めており、特に急勾配の除草に関しては、従来のエンジン駆動の肩掛け式刈払機が使用されています。しかし、これらは作業の危険性や熱中症のリスクが伴うため、より安全で効率的な技術が求められました。それに応じて、ユニックのリモコン式電動草刈機が選ばれたのです。

今回の評価は、栃木県渡良瀬川の約30度の勾配で行われ、草丈が1メートル前後の河川敷において試験されました。この結果、ユニックの機械はエンジン駆動の刈払機と比較して、時間効率や作業成果において優れた性能を示しました。

機械の特徴と特長

ユニックのリモコン式草刈機は、独自の高接地圧クローラーベルトと左右独立サスペンションを搭載しており、高い走破性と小回り性を実現しています。また、特に急勾配の場所でも安全に作業が行える設計になっています。さらに、低重心設計により、急斜面でも安定して動作し、危険な斜面を知らせる警告機能も整っています。

オール電動であるため、排気ガスを出さず、低騒音での作業が可能です。夏場の作業や危険な斜面での作業も、リモコンを使って安全に行える点が大きな魅力です。

高評価の理由

ユニックのリモコン式電動草刈機は、5つの評価尺度において、経済性、安全性、施工性、環境の4項目で「A評価」を獲得し、品質・出来栄えで「B評価」を受けました。この高評価により、関東地方整備局が発注する工事への導入が期待されています。

この草刈機は、2023年10月11日から13日まで幕張メッセで開催される「農業WEEK/GARDEX/TOOL JAPAN2023」に出展される予定です。