新しい物流サービス
2015-11-04 10:00:02

ミャンマーからタイを経由した日本向け物流サービスの新たな展開

ミャンマーからタイを経由した日本向け物流サービスの新たな展開



ニーズに応える新しいルートの誕生


2023年4月に始まったタイ(バンコク)からミャンマー(ヤンゴン)への国境陸送混載便の運行は、順調に荷量と利用者を増加させています。その流れの中で、ミャンマー発の日本向けに逆送される輸出についても多くの要望が寄せられており、特に衣料縫製関連企業からは納期の短縮が求められていました。それに対応するために、新たに「バンコク経由陸海ルート」が開発され、従来の「シンガポール経由海上ルート」よりも納期を約1週間短縮し、約2週間(13~15日)での輸送が可能になりました。

新ルートによるメリットと期待


この新しい陸海ルートを利用することで、ドアツードアでの納期も大幅に短縮され、タイからの資材は10日間、日本へ向けの完成品は1週間程度早く到着します。合計で2~3週間のリードタイムを削減することができ、これによりミャンマーでの製品調達がさらに多様化し、タイ・ミャンマー間のビジネスが活性化することが期待されています。

特恵制度による輸入関税の優遇


ミャンマーの商品を日本に輸入する際、特恵制度(Form A)や日本・アセアン包括的経済連携協定(Form AJ)を利用することで、輸入関税の軽減が図れます。この新ルートを使った国境陸送物流においても、制度が適用されるかどうか不明な部分がありましたが、実証試験を重ねる中で問題なく対応できることが分かり、安心して利用できる体制が整いました。

バイパス道路の開通で利便性向上


さらに、ミャンマー国境のミャワディからコーカレイに至る悪路での物流のネックを解消するため、8月下旬に新たなバイパス道路が開通しました。この道により、4時間かかっていた山越えがわずか40分に短縮され、安心安全な物流が実現しました。この新しいルートは、海上輸送の混乱を避ける第三のルートとしても注目です。

今後の展望と課題


現在、ミャンマーとタイのトラックの相互乗り入れは認められていないため、国境での荷物の載せ換えやバンコクでのコンテナバンニング等、2回の作業が必要ですが、その分納期短縮など大きなメリットもあります。課題としてはコスト面がありますが、近い将来にはトラックの相互乗り入れが実現し、価格競争力を強化することが望まれます。企業の努力によって国境物流がさらに安定し、低価格化と利便性向上が進むことが期待されています。

お問い合わせ先


詳細については、南海通運株式会社の国際物流部までお問い合わせください。ミャンマーとタイにおける窓口も設置されているため、言語の壁を気にせずご利用いただけます。南海通運は、ミャンマーからの物流を通じてビジネスの多様化を支援し、産業の発展に貢献しています。

会社情報

会社名
南海通運株式会社
住所
大阪府泉大津市臨海町1丁目23番地
電話番号

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