出世を目指す若手社員の心情と賢いコミュニケーション術を解説!
株式会社文響社が10月5日に発売するビジネス書『出世するキレ方』では、若手会社員の出世欲や人間関係の実態について調査結果を明らかにしました。調査対象は、22歳から35歳までの若手社員648名です。この調査から、74%が「出世したい」と思っていることが分かりました。さらにその願望は具体的な職位にも及び、実に過半数が「部長・プロデューサー職以上」の地位を目指していることが判明しました。
出世のカギは人間関係
さて、出世において重要とされる要素は何でしょうか。調査によると、84%が「仕事での成果」を、70%が「上司との人間関係」を挙げています。出世欲の高い若手社員にとって、良好な人間関係が優れた職場環境を築くうえでのカギであることは間違いありません。ただ、職場では思うように関係が進展しなかったり、時には苦手な同僚との摩擦が生じたりすることも避けられません。特に「社内で誰かにキレたいと思ったことがありますか?」との質問には、77%が「ある」と回答しました。
実際にキレた経験があるというのは31%に達し、相手との関係が悪化してしまったという回答も多かった一方で、時には「腹を割って話せるようになった」というポジティブな例もありました。このことから、正しい切り方を理解し、賢いコミュニケーションを実践することが出世において重要な対策であると考えられます。
賢いキレ方で人間関係を良好に
『出世するキレ方』では、出世を目指す若手社員に向けて、感情に任せず、論理的に対話できる「賢いキレ方」を提案します。相手を威嚇するのではなく、相手を納得させられるような方法でキレることが重要です。具体的には、相手の気持ちを尊重した上で、事実に基づいて反論するスタイルが求められます。本書では、さまざまなタイプの「嫌な人」に対してどのように接すれば良いかを解説し、主に5つのカテゴリーに分類することによって、具体的な対処法を提示しています。
1.
無神経な人:反応が鈍い相手にどう向き合うか。
2.
周りが見えない人:自分中心の人に対する対処法。
3.
自分が大好きな人:自己主張の激しい相手には。
4.
自分勝手な人:要求が多い人との付き合い方。
5.
傷つけてくる人:批判的な態度にどう対処するか。
これにより、感情的にならずに働きかけられるリスクの低い方法を学べます。実際にこのようなスキルを磨くことで、職場の空気を良好に保ち、出世への道を切り開いていく助けとなるでしょう。
書籍情報
著者:楠元博丈(くすもとひろたけ)
- - 大学卒業後、バラエティ番組の構成作家として活動。脚本家としての経歴も持つ。
責任編集者:水野敬也(みずのけいや)
- - 代表作に200万部のヒットを誇る『夢をかなえるゾウ』がある。
このビジネス書は、出世を望む若手社員に向けた実用的な一冊です。正しいコミュニケーションスキルを身に付け、自らのキャリアを豊かに彩るためのヒントが詰まっています。定価1400円+税で、240ページの内容となっています。興味がある方は、ぜひ手に取ってみてください。