三重県伊勢志摩の旅館『浜の雅亭一井』が再生へ向けた新たな一歩

浜の雅亭一井の新たな挑戦

三重県鳥羽市に位置する旅館『浜の雅亭一井』が、経営の危機を乗り越え、新たな経営体制のもとで再生を目指しています。1997年、株式会社松浪によって開業されたこの旅館は、その絶景のオーシャンビューと新鮮な海の幸を味わえる料理で、多くの観光客に親しまれてきました。しかし、過去の設備投資の影響や、コロナ禍による旅行スタイルの変化などが影響し、売上が伸び悩む厳しい状況が続いていました。

経営再生の過程

2021年、株式会社松浪は東京地裁に民事再生を申請し、再生手続きが開始されました。その後、浜の雅亭一井の事業や従業員は、官民一体型の「みえ中小企業活性化ファンド」を運営する株式会社三重リバイタルと、ホテルや旅館の運営に特化したグッドハイブ株式会社により、新たに設立された株式会社一井に承継されました。これにより、旅館は新しい体制での営業を再開し、再生に向けた第一歩を踏み出しました。

地域の魅力を伝える取り組み

新生『浜の雅亭一井』では、設備投資を含むハード面の改善に加え、地域の魅力を引き出す料理や接客サービスの向上にも力を入れる方針です。従業員のスキルアップや新たな人材の採用を進め、食、文化、歴史、景観などを通じて、宿泊客に伊勢志摩の魅力をしっかりと伝えられる旅館を目指しています。

客室からの絶景

『浜の雅亭一井』の客室は、全室から絶景のオーシャンビューを楽しむことができます。穏やかな波の音に包まれ、心安らぐひとときを過ごせる贅沢な空間が自慢です。また、新鮮な伊勢海老やその時季の旬の食材をふんだんに用いた会席料理は、伊勢志摩ならではの味わい。地域の食文化を感じながら、旅館の魅力を存分に堪能できます。