地球にも肌にも優しい酒粕コスメ『INAHOSakeLees』の誕生秘話

近年、持続可能な開発目標(SDGs)の重要性が高まってきていますが、日本の古来からの文化にもその基本が根付いています。そこで注目されたのが、酒粕を活用した新しいコスメ、『INAHOSakeLees』です。この商品の誕生には、物を大切に使い、できるだけ廃棄物を出さないという考え方が大きく関わっています。

私たちがこの酒粕コスメを開発した背景には、神社仏閣にお酒を奉納する体験がありました。その際、日本酒の文化に触れ、製造過程で多くの酒粕が生じることを知ったのです。この酒粕は、昔は多くの人々に利用されていましたが、最近では廃棄されることが多くなりました。そこに私たちは目を向け、酒粕を有効活用することで、SDGsへの貢献と地球環境の保護を同時に実現しようと考えたのです。

この酒粕製品の供給は、石川県の吉田酒造が担当しています。吉田酒造は、金沢酵母を使用し、霊峰白山からくみ上げた水を用いいることで、自然環境に配慮した酒造りを行っています。結果として、酒造りの副産物である酒粕もまた、良質で有益な成分を多く含んでいることを分かりました。そのため、私たちは吉田酒造の酒粕を使用することに決定しました。

さらに、製造に関しては鹿児島県の大隅半島に位置する廃校を改装した工場で、天然成分を多く含む原料を使用しています。ここでは、酒粕エキスだけでなく、シロキクラゲやヒノキのエキスといった他の自然成分も取り入れ、全ての成分が自然由来であることに徹底しています。人工添加物や香料、防腐剤は一切使用せず、地球にも肌にも優しい製品作りを追求しています。

パッケージデザインにもこだわりました。使用しているのは、サトウキビから得た廃棄部分を利用して作られた紙であり、木材は一切使用していません。このパッケージは、環境に配慮した無漂白紙としてバガスパルプ認証も取得しています。INAHOSakeLeesは、使うごとに廃棄物を削減し、自然環境に貢献できるコスメを目指しています。

将来的には、酒粕だけでなく、廃棄予定の食材を使った乳液やバスボムなど、さらなる生活必需品を開発し、自然環境に還元できるシステムを構築していくつもりです。このように、INAHOSakeLeesはただのコスメに留まらず、より良い未来に向けた大きな一歩を示しています。私たちのこの取り組みに、皆さんもぜひご注目いただければ幸いです。

会社概要は、合同会社YOU代表の松村裕子が運営しており、所在地は大阪市中央区淡路町4-4-5です。詳細は公式サイトをご覧ください。