次世代の映画作家を育成するプロジェクトが始動
文化庁が主催する「ndjc:若手映画作家育成プロジェクト2025」が、本年度の参加作家を募集しています。このプロジェクトは、次の世代を担う映画作家の発掘と育成を目的としており、映像産業振興機構(VIPO)が文化庁からの委託を受けて2006年度から運営してきたものです。
長編映画の企画や脚本の開発サポート
今年のテーマは「長編映画の企画・脚本開発サポート」。選ばれた若手作家には、業界で活躍するプロデューサーを中心とした講師陣が指導にあたります。オリジナルの長編映画企画や脚本の開発に加え、パイロット映像制作も支援。さらに、映画製作者向けにプレゼンテーションの機会も提供され、商業長編映画監督に必要な知識や視点を身につけることができます。
過去の成功事例
このプロジェクトは過去にも素晴らしい成果を上げてきました。2022年には『白の花実』が香港国際映画祭の企画マーケットで受賞、2023年には『街に溶ける』が大阪アジアン映画祭に入選するなど、若手作家が世界の舞台で評価される機会を得ています。
募集要項と応募資格
今回の募集にはいくつかの要件があります。応募資格として、日本国籍または永住資格を有し、長編映画の監督経験があることが求められます。商業長編映画監督作は2作品以内、またはndjc製作実地研修参加者も対象。ただし、プロデューサーと共に応募しても、育成対象はあくまで監督に限られる点には注意が必要です。
スケジュールと応募方法
応募は2025年6月30日正午まで。5月16日には作家の募集が開始され、8月から9月にかけて一次選考が実施され、その後通過者には講義が行われます。最終選考は10月下旬、そして11月から翌年3月にかけて脚本開発やパイロット映像制作が行われます。
講師陣の紹介
このプログラムには小泉徳宏監督をはじめとする実力派の講師陣が参加します。小泉監督は『ちはやふる』シリーズを製作し、過去の作品で数々の賞を受賞。プロデューサーの巣立恭平氏も、自身の経験を活かして参加者を支援します。
若手映画作家を目指す多くの方々からの応募をお待ちしています。詳しい情報は公式サイトで確認できます。
【お問い合わせ】
特定非営利活動法人映像産業振興機構(VIPO)ndjc事務局
E-mail:
[email protected]