2024年グッドデザイン金賞受賞の「天神町place」
工学院大学建築学部の伊藤博之教授が手掛けた集合住宅「天神町place」が、2024年度のグッドデザイン金賞を受賞しました。この賞は、応募総数5,773件の中から選ばれた上位20件に与えられるもので、住宅デザインの新たな可能性を示す作品とされています。受賞祝賀会は2023年11月5日に行われ、多くの祝福を受けました。
建物の特徴
「天神町place」は、東京の湯島に位置する賃貸集合住宅で、そのデザインは馬蹄形のユニークなフォルムと緑豊かな中庭が特徴です。設計は光と風、視線を巧みに取り入れ、まるで居心地の良い雰囲気が漂う空間を作り出しています。周囲の高層ビルに囲まれた限られた敷地条件を活かすことで、一人でもリラックスできる居住空間を実現しました。審査員からは、各住戸を取り囲む魅力的な中庭の設計が特に評価されました。
設計の工夫
この建物は、以下のようなデザインポイントを持っています:
1. 暗い中庭に光と風を取り込むため、吹抜けに沿った廊下を削減し、バルコニーとして使用できる横穴を設置しました。
2. 非流通材を型枠として使用し、周囲の環境との一体感を持つテクスチャを生み出しました。
3. 各部位の住環境に丁寧に対応し、賃貸価値の向上と住戸のバリエーションを図っています。
審査員からのコメント
審査員はこの建物について「新しい高層集合住宅の形態を提示する建築」と評しました。そして、中庭の環境が持つ光や風、視線の交錯が、人々の暮らしにどのように影響を与えるか、体験することができることを高く評価しました。
伊藤博之教授の思い
伊藤教授は「周囲の高い建物で囲まれた敷地をどのように活かすかを考え続けた結果、少し特殊なデザインが実現しました。関係者の協力を得て、このプロジェクトを成し遂げられたことに感謝しています」とコメントしています。
受賞の概要
- - 受賞対象名: 天神町place
- - 事業主体名: 株式会社 寿企業
- - 分類: 住宅
- - 受賞企業: 株式会社 寿企業、伊藤博之建築設計事務所
- - 受賞番号: 24G131092
この проектовは、今後の住宅デザインにおいて新たな基準を示すものとして、ますます注目を集めることでしょう。
詳しくは受賞紹介ページをこちらからご覧ください。
天神町placeの受賞ページ。