正体隠匿ゲームの金字塔『タイムボムQ』の登場
正体隠匿系ボードゲームの金字塔と称される『タイムボム』シリーズから、新たな作品『タイムボムQ(キュー)』が2025年7月25日に発売されることが発表されました。このゲームは、プレイヤーが所属陣営を隠したまま、他のプレイヤーを騙したり、逆に見破ったりする緊張感を楽しむことができる、会話型の心理ゲームです。シリーズ累計で60万本以上の販売を記録し、多くのファンに支持されてきたこのゲームは、その魅力をさらに進化させています。
タイムボムの歴史
『タイムボム』は、2014年にサークル「新ボードゲーム党」のゲームデザイナー、佐藤雄介によって発表されました。このゲームは、プレイヤーが秘密の陣営に基づいて行動し、他人の意図を探るという「正体隠匿」スタイルが特徴です。類似のゲームである『人狼』とは異なり、『タイムボム』は途中で脱落するプレイヤーがなく、全てのプレイヤーが最後まで参加できる点が大きな魅力です。このプレイスタイルが、多くの人に受け入れられ、世界中でヒットしています。
ドイツ語版『Tempel des Schreckens』は、2017年にドイツ年間ゲーム大賞の推薦リストに名を連ねるなど、その評価も高いです。日本では2017年にリニューアル版が発売され、多くのゲームファンに楽しまれています。
新作『タイムボムQ』の基本情報
『タイムボムQ』は、2024年に10周年を迎える『タイムボム』を記念して企画された新作で、舞台は電脳世界に設定されています。この物語では、「Nボマーズ」というキャラクターが「ノイズン」というモンスターを生み出し、プレイヤーは「Qポリス」として、そのモンスターを撃退するための戦略を練ります。
ゲームの流れと特徴
プレイヤーは各自の手札を使いながら、他プレイヤーの手札を推測しつつ、自分の陣営の勝利を目指すゲーム進行が行われます。「Qポリス」は「突破カード」をすべてめくることを目指し、「Nボマーズ」は「同種のノイズンカード」を4枚めくることがゴールです。
本作の魅力は、運の要素が絡んでいる中で、確実に計画を立てていく必要がある点です。プレイヤーは観察力を活かして、他者の動きを読み解きながら、生き残るための駆け引きを楽しむことができます。
進化したバランスと戦略性
今回の新作では、ボムが9種類に増え、この多様性がゲーム全体に新たな展開を提供します。これにより、プレイヤーは手札の強さに依存せず、会話を楽しむことができ、全員が一緒に盛り上がる場面が増えます。
さらに、ゲームのシステムは量子力学に基づき、株式会社QunaSysの協力を得て作られたため、「観測」や「量子ゲート」といった新しいテーマが体験できます。実際の量子力学をモチーフにしたシステムは、遊びながら自然に学ぶことができるため、教育的な要素も兼ね備えています。
大阪・関西万博と日本科学未来館での体験会
新作『タイムボムQ』は、2025年8月に開催される大阪・関西万博にも登場します。内閣府と文部科学省による企画展で、ゲームを通じて量子技術を学ぶイベントが設けられ、体験会も実施されます。
また、日本科学未来館では、量子をテーマにした特別なワークショップや体験会も予定されており、幅広い年齢層の人々が参加できます。ぜひ、参加してみてはいかがでしょうか。
商品情報
- - プレイ人数:2~8人
- - プレイ時間:20~40分
- - 対象年齢:10歳以上
- - 価格:¥2,750(税別)
- - 発売元:株式会社アークライト
ゲームの楽しさを全世代で共有できる『タイムボムQ』。新しい体験とともに、家族や友人との素敵な時間を楽しんでみてはいかがでしょうか。