HOUSEIの新たな物流ソリューション「OmniXuttle」
HOUSEI株式会社は、日本市場に最適化した新型パレットシャトル「OmniXuttle」を導入し、物流現場のDX化をさらに推進します。この製品は、日本の物流業界の特性を考慮し、特にEC市場の拡大や人手不足を背景に、より効率的で安全な貨物取り扱いを可能にします。
開発の背景と目的
近年、EC市場の成長に伴い、物流現場での迅速かつ効率的な操作が強く求められています。これに対抗するため、HOUSEIはITとDXの分野での豊富な経験を基に、国内市場向けに特化した自動化ソリューションを開発しました。特に、GLOBL PTRとの協業により、先進的な自動倉庫システムを構築し、コストパフォーマンスに優れたサービスを提供します。新しい「OmniXuttle」は、その中でも特に重要な役割を果たします。
OmniXuttle の特長
1. 高い柔軟性
「OmniXuttle」は、4方向に自在に走行する能力を持ち、これにより高密度の保管が可能です。また、垂直搬送機と組み合わせることで、階層間の移動も実現しました。この機能により、狭いスペースを有効的に利用し、効率的な入庫・出庫を実現します。
2. 省スペース設計
従来のスタッカークレーン方式に比べ、この新型パレットシャトルは1.5~2.5倍の容積効率を誇ります。これにより、限られたスペースでの運用が求められる物流施設においても、最大限の効率化を実現します。
3. 優れた搬送能力
最大積載量は4トンであり、日本のJIS規格に適合した幅広いパレットサイズに対応しています。これにより、さまざまな貨物の取り扱いに対して高い柔軟性を持っています。
4. 高精度と安定性
「OmniXuttle」は±2mmの停止精度を持ち、多種のセンサーを搭載して安全かつ正確な搬送を可能にしています。また、遠隔監視機能を装備し、運用の安定性を確保しています。
5. 環境への対応力
- -25℃から45℃の温度条件にも対応可能で、冷凍倉庫から常温倉庫、多湿な環境まで幅広く活用できるため、様々な条件の物流現場に対応できます。
スマート倉庫システムの全体像
HOUSEIが提供する「スマート倉庫システム」は、GLOBL PTRの先進技術を基に、日本市場向けに最適化されています。このシステムでは、3Dリアルタイム監視プラットフォームSCADAが導入され、倉庫内の稼働状況の可視化や異常検知、ERP/MESとの連携が可能となっており、高度な倉庫管理を実現します。技術的な面だけでなく、柔軟な拡張性を持つことも大きな魅力です。
今後の展望
HOUSEIは、物流DXを加速するためのパートナーシップを強化し、引き続き日本市場向けの製品開発や導入支援を行っていく予定です。また、プロジェクトマネジメントやコンサルティングを伴う総合ソリューションの提供にも力を入れています。
国際物流総合展 2025への出展
また、HOUSEIは2025年9月10日から12日に東京ビッグサイトで開催される「国際物流総合展 2025 第4回 INNOVATION EXPO」に出展します。この展示会では、スマート倉庫システムやロボット制御システム、AI顔認証端末「WelcomID」などを紹介予定です。特に、9月12日にはセミナーが予定されているので、ぜひご参加ください。
このように、HOUSEIの新型パレットシャトル「OmniXuttle」は、物流現場の未来を切り開く重要な技術です。今後の展開にぜひご期待ください。