信頼の揺らぎ解明
2026-09-04 10:21:16

職場の信頼関係を築くための新たな視点 ─ 信頼の揺らぎと修復メカニズム

職場の信頼関係を築くための新たな視点



信頼は、職場において非常に重要な要素であり、信頼関係が円滑に形成されることが業務の効率に寄与することは広く認識されています。しかし、信頼が崩れる瞬間もあり、その修復が職場環境を改善する鍵とも言えます。最近、株式会社パーソル総合研究所と九州大学大学院が共同で行った「信頼の揺らぎと修復のメカニズムに関する研究」によって、職場における上司と部下の信頼関係の実態が明らかになりました。

研究背景



職場における信頼は、かつては一度築かれれば維持されるものと考えられていました。しかし、働き方やコミュニケーションの多様化により、信頼は日々の出来事によって揺らぎ、修復される動的な関係であることが確認されてきました。本研究は、前回の結果に続く第2弾として、上司と部下の信頼関係がどのように形成され、揺らぎ、そして修復されるのかを探求しました。

研究結果の概要



調査の結果、上司と部下の約3分の1が、直近3か月の間に何らかの形で信頼の低下を経験したことが確認されました。リーダーとメンバーでは、信頼を判断する基準が異なり、リーダーはメンバーの行動を重視する一方、メンバーはリーダーの関わり方を重視するといった非対称性が見られました。

さらに、信頼が揺らいだ際のリーダーの反応としては「監視」と「関係修復」が増え、メンバーは「距離化」や「沈黙」といった回避的行動を示す傾向があることが明らかになりました。

信頼低下のメカニズム



信頼が低下する要因として、リーダーとメンバーともに「怒り」と「反発」が最も強く関連していました。信頼の低下をもたらす出来事は、リーダーはメンバーの行動に対する不満、メンバーはリーダーの言動に対する誠実性の欠如と捉える傾向がありました。このことは、同じ事象でも受け取り方が異なることを示唆しています。

信頼修復に向けて



信頼の修復は一度の謝罪では終わらず、理解、納得、安心、再期待といった段階を経ることが新たな知見として導き出されました。リーダーがメンバーとの信頼を再構築するためには、まず信頼の揺らぎが何に起因するかを理解し、その後対話によって再度の信頼構築を図る必要があります。具体的には、自らの責任を受け止める姿勢や相手の感情に配慮した行動が重要とされています。

組織への提言



本研究から得られた知見をもとに、企業や組織は、信頼関係の構築やその維持・修復に向けた教育を行うことが重要です。また、日々のコミュニケーションの中で信頼が揺らぐ要因やプロセスについても学ぶ機会を設けることが、信頼のレジリエンスを高めるために効果的です。信頼の揺らぎは誰にでも起こり得るものであり、その際にどのように対応するかが、職場の生産性やチームの協力関係を大きく左右します。

結論



信頼は単なる個の関係ではなく、組織全体の健康にも影響を与える要素です。この研究を通し、信頼関係の重要性とその維持・修復のメカニズムを理解することで、職場環境がより良くなることを期待しています。また、信頼の揺らぎに向き合い、対話を通じて関係を見直す機会を持つことは、個人や組織にとって大きな成長のチャンスとなるのです。


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会社情報

会社名
株式会社パーソル総合研究所
住所
東京都江東区豊洲三丁目2番20号豊洲フロント7階
電話番号

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