高槻で現代音楽の新たな風を感じるアンサンブル九条山公演

高槻でアンサンブル九条山が現代音楽の祭典を開催

令和7年11月30日（日曜日）、高槻城公園芸術文化劇場にて、現代音楽のスペシャリストが集うアンサンブル九条山の公演が行われます。このアンサンブルは、平成22年の設立以来、独自の演奏形態で高い評価を得てきました。

公演の内容

今回の公演では、フランスの著名な作曲家、ジャン＝リュック・エルヴェをゲストとして迎えます。エルヴェは、音楽の新たな可能性を追求し、特に倍音構造をコンピュータによる解析と再構築から生まれる「スペクトル楽派」のスタイルで知られています。公演の目玉は、アンサンブルのために特別に書き下ろされた新作の世界初演です。この作品は、日本の能「老松」をテーマにしており、伝統的な音楽表現を現代的な視点で解釈したものです。

さらに、公演中には通訳付きのトークセッションも用意されています。このセッションでは、難解とされる現代音楽の魅力や背景が紹介され、観客がより深く音楽を理解する手助けとなるでしょう。

アンサンブル九条山の特色

アンサンブル九条山は、従来の演奏形式に限定されることなく、身体表現を交えたシアターピースや新作初演に積極的に取り組んでいます。彼らの独創的なアプローチは、音楽評論家や一般のリスナーからも高く評価されています。その証拠に、令和元年度には「音楽クリティック・クラブ賞奨励賞」や「大阪文化祭奨励賞」を受賞し、現代音楽の普及に寄与する重要な存在となっています。