中学生発明の「脱着式袴」が商品化!剣道部員のトイレ問題を解決
愛知県安城市出身の今井涼香さんは、中学時代に剣道部で経験したトイレの不便さを解消するため、「脱着式袴」を考案しました。2020年には特許を取得し、商品化に向けて動き出しました。
今井さんの発明は、袴の紐を解かずにファスナーで簡単に脱着できるという画期的なアイデアです。従来の袴は、紐を解いて脱着する必要があり、トイレに行く際にも時間がかかっていました。特に女性にとっては、紐を解くのが大変で、着脱に苦労する場面も多かったようです。
今井さんの「脱着式袴」は、背面の腰板の下にファスナーを取り付けることで、簡単に脱着できるようになっています。ファスナーは腰板の奥に隠れているため、見た目は従来の袴と変わりません。着付け方法や着用感も従来の袴と変わらず、競技での支障もありません。
コロナ禍で商品化が難航も、改良を重ねてついに販売開始
特許取得後、多くの企業から商品化のオファーがありましたが、コロナ禍の影響で製造が難航しました。しかし、今井さんは諦めずに、多くの剣道部部員に試作品を着てもらって、感想を分析し、改良案を自ら提案しました。
その結果、当初の試作品よりも横ファスナーを長くして広く開くようにすることで、より着脱しやすくなりました。そして、2022年7月4日、ついに「脱着式袴SUZUKA」として販売開始となりました。
剣道部員のトイレ問題を解決し、競技に集中できる環境を
「脱着式袴SUZUKA」は、剣道部員のトイレの不便さを解消し、競技に集中できる環境を提供する商品です。今井さんは、開発当時の商品企画書で、「この袴があれば、短時間でトイレに行けるため、試合中にトイレを我慢する必要がなくなる。試合に集中することができるようになるだろう。」と述べています。
今井さんの発明は、誰かの不便を見つけ、それを解消する「人の役に立つ商品」という開発の理念が実現した素晴らしい例です。今後、多くの剣道部員に愛用され、競技レベルの向上に貢献していくことが期待されます。
商品概要
商品名:脱着式袴「SUZUKA」
販売者:株式会社東山堂
開発者:今井涼香(開発当時同志社中学2年生、現在同志社高校3年生在学中)
特徴:袴の上下がファスナーで脱着できる特許商品
対象利用者:剣道や弓道など袴を使用する男女競技者、卒業式や成人式などで袴を着用する女性
定価:25,000円(税別)
お問い合わせ先
【本件に関するお問合せ先】
株式会社やくにたつもの、つくろう
担当:杉浦文香
住所:愛知県安城市和泉町上之切108番地1
電話:0566-70-7805
E-mail :
[email protected]
HPアドレス https://yaku-tatsu.com
【販売に関するお問合せ先】
株式会社東山堂
担当:藤原貴之
住所:京都市上京区新白水丸町451-1
電話:075-432-1669
E-mail :
[email protected]
HPアドレス https://tozando.net