レクサスが2年連続首位!J.D. パワー「2024年 日本自動車テクノロジーエクスペリエンス調査」結果発表
顧客満足度に関する調査・コンサルティングを行うJ.D. パワーは、2024年日本自動車テクノロジーエクスペリエンス(TXI)調査の結果を発表しました。
ブランド別総合イノベーションランキングでは、レクサスが先進機能・装備の充実度とユーザー評価に基づき、2年連続で1位を獲得しました。マスマーケットブランドでは、スバルが4年連続で1位となりました。
登録車の先進機能・装備充実化が進む一方、軽自動車は限定的
調査対象の20機能・装備のうち、登録車では15の装備率が前年を上回っており、車両に搭載される機能・装備の数は増加傾向にあります。特に「自動運転支援」の装備率は前年の43%から7ポイント増の50%に達しました。
一方、軽自動車は前年を上回った機能・装備が5つにとどまり、登録車に比べると装備率の上昇は限定的です。これは、先進機能・装備の充実化が車両価格の上昇につながるため、メーカーが登録車と軽自動車で異なる戦略を採用していることを示唆しています。
電動車関連機能は高い評価、ニーズも高く
電気自動車やプラグインハイブリッド車に搭載される「外部給電」「ワンペダルドライブ」「充電スケジュール管理」といった電動車関連機能は、ユーザーから高い評価を得ています。これらの機能は、利用評価と次回装備意向の両方で上位にランクインしました。
一部の機能・装備は廃止も検討すべき?
一方で、「ジェスチャーコントロール」「顔認証」「リモートパーキングアシスト」といった機能は、利用評価と次回装備意向ともに低く、ユーザーからの評価が低いことが明らかになりました。特にジェスチャーコントロールは、操作の不安定さや不正確さが指摘され、ユーザーにとってストレスとなっているようです。ニーズが低いことを考えると、過剰装備や車両の高価格化を防ぐために、これらの機能を廃止するという選択肢も考えられます。
スマートフォンのデジタルキーは利便性と料金のバランスが課題
スマートフォンのデジタルキーは、相対的に利用評価は高いものの、次回装備意向は低くなっています。スマートフォンを車のキーとして使用する利点や必需性が十分に感じられていないこと、利用料金がかかることが利用中止や未利用の理由として挙げられています。デジタルキーの利点拡大や訴求方法の見直しが必要でしょう。
ドライブレコーダーは使いやすさの改善が課題
ドライブレコーダーは、装備率と次回装備意向ともに高く、自動車オーナーにとって必需装備と言えるでしょう。しかしながら、利用評価は低く、「分かりにくい/使いにくい」といった不具合指摘が多く見られます。いざという時に直感的に操作できるような改善が望まれます。
まとめ
今回の調査結果から、自動車業界では先進機能・装備の充実化が進んでいることが明らかになりました。しかし、ユーザーのニーズと機能・装備の使いやすさのバランスが課題となっていることも浮き彫りになりました。今後、メーカーはユーザーの意見を反映し、より使いやすく、ニーズに合った機能・装備を提供していくことが求められます。