本田技研工業(ホンダ)は、2025年4月に大阪市北区のグラングリーン大阪に新たなソフトウェア開発拠点『Honda Software Studio Osaka』を開設すると発表しました。このプロジェクトにおいて、シービーアールイー株式会社(CBRE)が支援を行い、賃貸契約の仲介やプロジェクトマネジメント、ワークプレイス戦略の策定・実施を担当しました。
この新しい拠点は、ホンダが今後進める電動化や知能化を目指したソフトウェアデファインドビークル(SDV)事業の強化を目的としています。おもにSDVに関わる技術者の獲得や開発の効率を向上させるため、ホンダは社員が最大限に能力を発揮できる環境を整えることに注力しています。
CBREは、グラングリーン大阪 南館パークタワーを最適なオフィスとして選定し、その賃貸仲介にあたりました。また、プロジェクトの進行において設計者や業者、サプライヤーとの調整を行い、スケジュールやコスト、品質の管理を徹底しました。
さらに、社員の意識を変革するためのワークプレイス戦略を策定し、コミュニケーション重視のオフィス環境を実現するための取り組みも支援しました。この新しい環境が整うことで、社員は先進的な働き方を実践しながら、ソフトウェア開発におけるパフォーマンスを向上させ、迅速な価値創出が期待されています。
CBREは「WELL認証」の最高ランクである『プラチナ』を目指すオフィス環境の構築についてもサポートを提供しました。健康的で快適な働く環境が、従業員の意欲とパフォーマンスを最大限に引き出すためのカギとなることでしょう。
ホンダのSDV統括部長、鈴木宏章氏は「私たちは現在、第二の創業期との位置づけで変革を進めており、新しい人材を迅速に確保することが求められています。特にソフトウェア開発に携わる人材を強化し、関東圏だけでなく大阪市や名古屋市、福岡市などにも拠点を広げていく予定です。」とコメントしています。
CBREのアドバイザリー&トランザクションサービスのオフィスアソシエイトディレクター、桂憲一は「ホンダの文化やビジョンを反映させたオフィス作りができたことを嬉しく思います。」と、プロジェクトの成功を強調しました。
大阪だけでなく、埼玉県や名古屋、福岡のソフトウェア開発拠点設立にもCBREが関与することで、今後のホンダの成長に貢献していく姿勢を示しています。
【プロジェクト詳細】
- - 施設名: Honda Software Studio Osaka
- - 所在地: 大阪府大阪市北区大深町5番54号 グラングリーン大阪南館パークタワー 27階
- - 稼働開始: 2025年4月
- - 面積: 約1,300坪(約4,300㎡)
- - CBRE業務: 賃貸仲介、プロジェクトマネジメント、ワークプレイス戦略支援、及びWELL認証取得サポートなどを含む。
新たなソフトウェア開発拠点の開設によって、ホンダは進化した新たな働き方を推進するとともに、業界における競争力をさらに向上させることが期待されます。