近年、障がい者の移動支援が重要な社会課題となっています。このたび、一般財団法人トヨタ・モビリティ基金(TMF)が「Mobility for ALL」というプロジェクトの2025年度募集を開始しました。このプロジェクトは、障がいの有無にかかわらず、すべての人が自由に移動でき、自分らしさを保てる世界を目指しています。TMFは、団体や個人と協力し合い、移動に関する新たなアイデアや解決策の実証を行い、実際の社会実装を目指す取り組みを進めています。
この「Mobility for ALL」プロジェクトは、2022年から始まり、これまでに39チームのアイデアを採択してきました。特にモータースポーツの現場での実証を通じて、多くの実績を積むことができました。今年で4年目を迎えるこのプロジェクトでは、これまでの参加者からのフィードバックを生かし、生活に密着した移動に関する問題解決や、旅行や観戦が楽しくなるような革新的なアイデアを募集しています。
具体的には、移動を可能にする、補助する、可能性を広げる、そして移動先で快適に過ごすためのアイデアが求められています。応募は、営利・非営利を問わず、国内外の関心を持つ個人や法人が対象です。応募方法は、専用のウェブサイトからエントリーが可能で、書類選考の後にオンライン面談が実施されます。
特に注目すべきは、選ばれたチームに対して提供されるさまざまな支援です。伴走支援として、研究成果が最大限に活かされるようなサポートがあり、実証の際に必要なリソースやネットワーク機会も提供されます。さらに、活動支援金として最大1,000万円が上限で支給され、実証実験に向けた準備がサポートされます。また、メディアを通じた認知度向上の機会も提供され、参加者は自らのアイデアを広めることができるのです。
2025年4月に開始されるこのプロジェクトの応募期間は、4月7日から21日までで、エントリーができるのはわずか2週間しかありません。このチャンスを利用し、自身のアイデアを実現するための第一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。また、「日常の移動」に加え、「スポーツ観戦」に関するテーマでも公募が行われる予定で、詳細は今後公開される見込みです。
トヨタは、創業以来お客様やビジネスパートナー、地域社会を大切にし、自動車を通じた豊かな社会づくりを目指して事業を展開してきました。また、2014年にはTMFを設立し、モビリティを通じた社会貢献を強化しています。今後も、トヨタ・モビリティ基金が推進する「Mobility for ALL」に期待が寄せられます。障がい者の移動が楽しくなる未来、ぜひ実現していきましょう。