神奈川県でドクターヘリ事業への支援が本格化し地域医療を支える

神奈川県ドクターヘリ事業への協賛が始まる

神奈川県に拠点を置く株式会社アマダが、2025年1月からドクターヘリ事業への協賛を開始します。この支援により、地域の救急医療体制が一層強化されることが期待されています。

ドクターヘリとは

ドクターヘリは、救急医療専門の医師と看護師が乗り込んで、救急現場への迅速な移動を可能にするヘリコプターです。緊急の医療を要する患者に対して、適切な医療処置を行い、必要に応じて高度な医療機関への搬送を行う重要な役割を果たしています。

東海大学医学部付属病院の役割

ドクターヘリ事業は、神奈川県伊勢原市に位置する東海大学医学部付属病院が実施主体です。同病院は1999年から試行的に運行を開始し、2002年からは神奈川県と連携して広域の医療を支える活動を行っています。運航範囲は神奈川県全域に加え、静岡県東部や山梨県にも及び、地域医療における重要な支えとなっています。

高額な運用費用の課題

一方で、ドクターヘリの運用は非常に高額なため、維持管理や装備品にかかる費用を捻出することが難しい現実もあります。国からの補助金がヘリ運航費に費やされるため、厚生労働省からの支援を受けつつも運営は厳しい状況にあります。

アマダの協賛開始

今回、アマダはドクターヘリ事業の理念に賛同し、同地域の企業としてその維持と発展に貢献する目的で、協賛を決定しました。アマダの企業ロゴがドクターヘリの機体に掲示されることで、この取り組みをさらに広めていくことが期待されています。

協賛金はヘリの運航にかかわる各種費用や装備品などに使用される予定です。なお、今回の協賛はアマダとして初の取り組みです。