モブキャストHDとDawn Labsが手を組む新たなバリデータ事業への挑戦

モブキャストHDとDawn Labsが新たな収益モデルを創出

株式会社モブキャストホールディングス（以下、モブキャストHD）は、ソラナDAT企業としてエンターテインメント事業のさらなる発展を図り、CHAIN TEC LAB – FZCO（Dawn Labs）との戦略的パートナーシップを締結しました。これにより、両者は日本最大級の50万SOL規模のバリデータ事業への参入を果たし、新たな収益基盤の構築を目指します。

バリデータ事業への参入

モブキャストHDは、Dawn Labsとの業務委託契約を結ぶことで、独自のSolanaトークン（SOL）の運用に加え、外部から預かったSOLを活用していく方針です。この新モデルにより、バリデータ事業における収益機会が拡大し、両者は共に市場で強固な基盤を築くことが期待されています。将来的には50万SOL規模の運用へと成長させ、Solanaエコシステムへも積極的に貢献する狙いがあります。

提携の背景とDawn Labsの強み

モブキャストHDは2025年10月よりソラナに特化したDAT事業をスタート。現在、累計保有SOLは9,070以上（約2億5千万円相当）に達するという成果を上げています。自社のSOLを活用した新たな事業を構想する中で、運用体制及びパートナーシップの準備が整ったことから、Dawn Labsとの提携に至りました。

Dawn Labsの代表、南雲悠太郎氏は東京大学での学びを経て、クリプト領域での活動を活発に行ってきました。特に、Solana Global Hackathonでの高評価を得た実績を持ち、現在は日本のエンタープライズ企業にバリデータソリューションを提供する事業を展開しています。

Dawn Labsは、Solanaネットワーク上での自社バリデータノード運用や、世界的に優れたパフォーマンスを誇る運用体制を整えています。これにより、莫大なSOL資産の運用を行う力を高めており、モブキャストHDとの共同でさらなる効率化とイノベーションを図ることになります。

収益モデルと中期目標

新たな収益モデルの中心は、モブキャストHDが保有するSOLを自社で運用しつつ、第三者からのデリゲーション（委託）を受けて行う運用です。この構造により、委託収益を得ることができ、SOLエコシステムにおけるステーキング市場の成長を取り込んでいきます。中期としては50万SOL規模の受託運用を目指す見通しです。

実行の重要性

モブキャストHDの代表取締役CEO、藪考樹氏は「Dawn Labsとの提携は、当社のSolanaトレジャリー事業を保有から収益化へ進化させる大きな一歩だ」と述べています。また、南雲氏のビジョンと実行力が、自社の成長戦略とも強く調和しているとしています。

一方で、南雲氏も「日本の上場企業として初のSolanaに特化したトレジャリー事業を展開するモブキャストHD様との共創を光栄に思っている」とし、技術と運用ノウハウを結集し、業界の発展に寄与する姿勢を強調しています。