朗読劇『5years after』
2025-02-13 12:09:24

役替わり朗読劇『5years after』が描く青い春と成長の物語

エヌオーフォーによる役替わり朗読劇『5years after』-ver.13-が、2025年2月11日から赤坂レッドシアターでスタートし、連続する公演が観客の心をつかんでいます。この劇は、作・演出を手掛ける堤泰之のもと、今回で13回目となる作品です。公演期間中、登場人物を演じる役者は、前半と後半に分かれ、異なる役どころを担当するというユニークな形式が特徴です。

主人公の水川啓人を通じて、ミュージシャンの夢にあこがれる大学生の成長や葛藤が描かれています。この劇の魅力は、3人の役者が演じ分けることであり、同じキャラクターを年齢ごとに高田翔、結城伽寿也、本間一稀の3人が演じるのです。初日の公演では、高田が20歳の啓人、結城が25歳、そして本間が30歳を担当しました。

この朗読劇には「台本から目を離さず、椅子から立たない」というルールが設けられています。それでも、役者たちは椅子の上で巧妙に体を動かしながら、瞬時に約60のキャラクターを演じ分けることに成功しています。啓人の人生には多くの波があり、彼を演じる役者たちの声の違いが、その成長と葛藤をより鮮明に表現しています。

例えば、高田の演じる20歳の啓人は、未来への不安と夢を追いかける姿が描かれ、一方で結城は25歳の啓人にしっかりとした性格を与え、本間が演じる30歳では運命に翻弄される様を軽やかに演じます。これにより、観客はそれぞれの年齢に応じた啓人の成長や心の変遷を感じ取ることができます。

また、劇中には啓人以外にも個性豊かなキャラクターが多数登場します。3人が切り替えながら演じるシーンでは、速いテンポと豊かなキャラクターの描写が圧巻で、観客を惹きつけるパフォーマンスが続きます。特に啓人の彼女のシーンでは、役者たちのキャラクター付けが炸裂し、笑いを誘いながらも感動を呼び起こします。

公演の終盤に登場する「enjoy your life!」というメッセージは、観客にとって心に残る言葉となります。このフレーズが示す通り、人生は思い通りにいかないかもしれませんが、それでも楽しむことができるのです。約60分間の朗読劇は、笑いや涙で満たされ、観客にとって心温まる体験を提供します。

公演の最後には反省会『3actors talk』が行われ、役者たちは物語を振り返って語り合います。緊張していた役者の一人が現場でのエピソードを陽気に語り、笑いを引き出します。和やかなムードで進行する中、役者たちはそれぞれの過去や思い出を披露して観客と心の距離を縮めていきました。

後半では、それぞれの幼少期のエピソードを通じて、共感を呼ぶトークが展開されます。客席からは「かわいい!」という声が上がるなど、会場は笑いに包まれました。

『5years after』は、舞台が生き物のように変化し、役者たちの演技が変わっていく様子を体感できる作品です。観客は、同じ配役の組み合わせがない一度限りの朗読劇の中で、何度も新たな発見をすることができるのです。

新年度が始まる4月を前に、ぜひ『5years after』を鑑賞し、自分自身の「enjoy your life!」について考える機会を持ってみてはいかがでしょうか。


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