災害時に備えたアートなトイレキットが誕生
東京建物株式会社とドリームホールディングスが共同で開発した防災商品「Brilliaオリジナル sonae 備絵」slimの登場が、災害時の新たな備えとして注目を集めています。この商品は、アートと実用性を兼ね備えたトイレキットで、在宅避難の重要性が高まる現代において、その存在価値はますます増しています。
在宅避難の新常識
近年、災害が発生した際に避難所ではなく、自宅での生活を続ける「在宅避難」が推奨されています。しかし、自宅における防災対策は、特にトイレの問題に関しては難しさが伴います。通常の水洗トイレを利用することで、排水管の損傷に気づかず、汚水が溢れ出す危険性があるため、携帯トイレや簡易トイレの使用が推奨されています。
過去の震災では、トイレの利用を控えたり、水分を摂取しなかった結果、脱水症状に陥るケースも多く報告されています。この重大な課題に対して、Brilliaはあらたな対策を講じることにしました。
アートで防災意識を高める
Brilliaの新たな防災商品である「sonae 備絵」は、アート作品としての一面を持ちつつ、災害時に必要なトイレキットを提供します。具体的には、今回のプロジェクトには内山.K氏の作品「赤と青の世界の地図」が起用されています。この作品は、アートが日常生活にどのように溶け込むかを考え、機能性と美しさを兼ね備えています。
東京建物はこれまでにも、防災に関する倉庫の整備や防災リュックの配布など、入居者の安全と安心を追求する取り組みを行ってきましたが、今回の共同企画はアートを通じて防災意識を高める新たな試みです。
商品の概要
「sonae 備絵」slimは、災害時に必要なトイレキットを含んでおり、以下の内容物が含まれています。・凝固剤10個・蓄便袋(黒)10枚・備蓄用ウェットティッシュ10枚。これらのアイテムは、過剰な荷物を持ち歩かずに済むように設計されており、日常生活に自然に取り入れられるデザインが特徴です。
本商品は2025年6月より、Brilliaオーナーズクラブ会員向けに「東京建物Brilliaくらしサイト」にて提供予定です。アートの要素が加わることで、日常の中で防災について考えるきっかけとなることを目指しています。
今後のビジョン
Brilliaでは、災害に対する備えを一層拡充し、防災セミナーなどを通じて、防災に対する意識を高める活動を継続していく考えです。このような取り組みを通じて、住まいの安全性を高め、住民の安心できる生活をサポートすることが求められています。アートを日常に取り入れ、より良い防災環境を作り上げることが、現代社会において重要な課題であると言えるでしょう。
「sonae 備絵」は、普段はインテリアとして生活空間に彩りを添えつつ、災害時には即座に使用できるグッズとしての役割も果たします。そのため、見た目の美しさだけでなく、実用性も兼ね備えた商品なのです。丹精込めて作られたアート作品が、いざという時の安心を提供してくれることでしょう。
詳細情報
- - サイズ: 横338mm×縦338mm×奥行33mm
- - 重量: 約1.1kg
- - 販売サイト: Brillia公式サイト
このように、Brilliaの取り組みは、アートと防災の融合を通じて、社会全体の防災意識を高めていくことを目指しています。