学童保育の安全対策
2025-11-18 12:37:37
学童保育における児童の退室時安全問題と新機能の導入
学童保育における児童の退室時安全問題と新機能の導入
近年、学童保育施設において、児童が勝手に帰宅する事例が増えており、これに伴う『ヒヤリハット』のリスクが高まっています。日本国内の学童保育施設における調査結果を基に、現状と取り組みについて詳しく見ていきます。
調査の背景
2025年10月27日から11月5日まで、株式会社コドモンが実施した調査によると、学童保育職員の33.7%が、児童の退室時にヒヤリハットを経験したと回答しました。この結果から、多くの職員が退室時の安全管理に対する不安を抱えていることが明らかになりました。
ヒヤリハットの具体例
調査に寄せられた幾つかの具体例を見てみると、児童が保護者に告げずに帰宅してしまったり、他の業務に集中していた職員が退室に気づかないケースが目立ちます。また、友達と会話をするあまり、自宅に戻る時間を過ぎてしまうこともあるといいます。これらの実態は、児童の安全管理がどれだけ難しいかを物語っています。
例えば、ある児童は、小学校に忘れ物を取りに行くため職員に言わずに外出し、その後所在が不明になったという事例もありました。このようなケースは児童の行動が予測できないため、職員にはより一層の注意が必要です。
退室時の対応
児童が一時的に所在不明となった際の対応についても調査が行われました。86.5%の施設が、まずは該当児童の保護者への連絡をすることが一般的な対応であると回答しています。また、帰宅時刻の打刻確認を行う割合も65.4%に上りました。しかし、このような対応を行うことで、時には他の児童の見守りが手薄になることが懸念されています。実際に、35.6%の施設がこの問題を抱えていると回答しています。
新機能の導入
このような背景を踏まえ、コドモンでは2025年11月から新機能「予定前退室アラート表示」を追加します。この機能は、退室予定時刻に及ぶ前に打刻が行われた場合に通知音で警告を発します。これにより、児童が誤った時刻に打刻することを防ぎ、計画外の早期帰宅のリスクを軽減できるようになります。すでに新機能に対して43.3%が興味を示しており、多くの施設から期待が寄せられています。
コドモンは今後も、児童の安全確保や職員の業務負担軽減を目指し、さらなる機能追加やサービス開発に取り組む姿勢を示しています。
会社概要
株式会社コドモンは、保育・教育施設向けICTサービス「CoDMON」を提供しており、園児情報を基にした業務の効率化を図っています。2024年には業界シェアNo.1を達成したこの企業は、子どもたちの健やかな育ちと学びをサポートすることを目指しています。
このように、学童保育施設における児童の退室時の安全リスクは依然として大きな課題ですが、IT技術の進化により、今後はさらに強化された安全対策が期待されます。
会社情報
- 会社名
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株式会社コドモン
- 住所
- 電話番号
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