みりん体験会
2024-12-05 10:04:50

ユネスコ無形文化遺産登録を祝うみりん体験会が話題

ユネスコ無形文化遺産登録記念みりん製造体験



2024年12月5日、待望の "日本の伝統的なこうじ菌を使った酒造り技術" がユネスコの無形文化遺産に登録されました。この歴史的な瞬間を祝う形で、世界的に名高いバーやレストランのバーテンダー、料理家たちが集まり、みりんの製造体験が行われました。

みりんの歴史に触れる



みりんは、1590年頃に焼酎とこうじを使って誕生した甘いお酒です。江戸時代には「柳蔭(やなぎかげ)」というみりんと焼酎をブレンドした高級酒が人気を博しました。実際、渋沢栄一も帯同した1867年のパリ万博では、日本のパヴィリオンでみりんがフランスの人々に提供されたと言われています。これが、日本酒よりも先に海外に紹介された貴重なエピソードです。しかし、時が経つにつれ、みりんは調味料としてのイメージが強くなり、多くの類似商品に押されて存在感を失いつつありました。このため、みりんの免許場数は徐々に減少し、昭和45年から令和3年までに半数近くまで減っています。

新たな挑戦「Me」



有限会社神田豊島屋が2021年に市場に投入した「糀のリキュール"Me"」は、400年以上の歴史を持つ本来の飲み物としての"みりん"の魅力を再発見する試みです。この商品は、世界三大酒類コンペティションで全てメダルを獲得した初の本みりんとして話題を呼び、業界のトップクリエイターたちが愛用しています。

これに続き、2024年9月には豊島屋酒造で、みりんの製造を体験する特別なイベントが開催されました。参加者たちは、蒸されたばかりのもち米をタンクに運ぶ作業を行いながら、みりん製造のプロセスを直接学びました。また、マスタークラスでの学びや試飲会では、その新たな発見が多く寄せられました。これらの様子は、特別映像として公開され、受け継がれる伝統技術の重要性が再確認されています。

栄誉の受賞歴



「Me」は、国際的な評価を受け、以下のように数々のメダルを獲得しています:
  • - IWSC(国際ワイン&スピリッツコンペティション) 2022年銀賞
  • - SFWSC(サンフランシスコ世界スピリッツコンペティション) 2022年銀賞
  • - ISC(国際スピリッツチャレンジ) 2022年銅賞

更に、みりんの新製品「無濾過生原酒」も受賞歴豊富で、業界内外での評価が高まっています。

実際の声と反響



多くの飲食業界のトップクリエイターが「Me」を愛用し、この商品が彼らの料理やカクテルに与える影響について語っています。オーナーパティシエの田中俊大氏は、「全ての食材に寄り添う糖分として使っている」とコメント。みりんの風味が、料理の奥行きとコクを増すと評判です。

同じく、オーナーバーテンダーの高梨寛実氏は「甘みがしつこくない」と感想を述べ、「カクテルでの使用が非常に好評だ」と続けました。こうした声が多く寄せられ、みりんの新たな魅力を広めるきっかけとなっています。

まとめ



今回のユネスコ無形文化遺産登録を機に、みりんの製造技術と文化が再評価され、飲食業界全体に新たな風をもたらしています。伝統的な製法を尊重しつつ、現代のニーズに応える形で進化し続けるみりんの未来に、これからも注目です。


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会社情報

会社名
有限会社神田豊島屋
住所
千代田内神田1-13-1
電話番号
03-5283-1871

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