漫画界の一大プロジェクトが始まる
2025年の夏に、あの漫画家・望月三起也の未公開作品が単行本として登場します。その名も「“幻の未発表原稿”が甦る! あの『ワイルド7』の望月三起也が遺した作品を単行本化へ!」というクラウドファンディングプロジェクトが、株式会社復刊ドットコムによって、7月8日から始まります。
望月三起也といえば、代表作『ワイルド7』で知られる日本の漫画界の重鎮です。彼の描く“悪をもって悪を裁く”ヒーロー像や、多彩なジャンルで遺した数々の名作は今なお多くのファンに親しまれています。しかし、彼が2016年4月に他界してから、その新作の登場は待たれていました。
発見された未発表作品とは?
このプロジェクトでは、望月先生の自宅から見つかった女子サッカーをテーマにした未発表原稿が、全ページ完成した形で発表される予定です。タイトルさえ無い状態のこの原稿には、漫画のセリフがしっかりと写植されており、その完成度の高さに驚きが隠せません。
復刊ドットコムの岩本代表は、「この作品をぜひ多くの方に手に取っていただきたい」という思いから、このプロジェクトを立ち上げたと言います。
ストーリー紹介
本作の物語は、裏社会に属する「黒まむし」という組織から逃亡するチンピラ、早見優太郎と、彼の相棒でアフガニスタン出身の少年、ムハンマド・ソージャの冒険を描いています。彼らは社会人の女子サッカー部「K&KK」に女装して潜入し、そこで繰り広げられる様々な事件に巻き込まれていくのです。その一方で、K&KK株式会社は不法就労を斡旋する企業という一面も持っています。
クラウドファンディングのリターン内容
このプロジェクトでは、書籍購入だけでなく、さまざまな特典を用意しています。例えば、書籍とともに複製原画やネームコピー、刊行支援クレジットなどがセットになったプランもあります。さらに、クラウドファンディングの早期支援者向けには、正式なタイトルが存在しない本作にタイトルを名付ける権利があるのも大きな魅力です。
タイトル投票イベント
早期支援者から応募されたタイトル案は、編集部や望月先生の家族とともに選考され、全ての人が投票できるイベントも計画されています。誰でも参加可能で、あなたのひと票が正式なタイトルを決めることになるかもしれません。
プロジェクトの概要
このクラウドファンディングの具体的な実施期間は、2025年7月8日から8月17日まで。併せて、販売予定は9月下旬以降となっています。
望月三起也先生の最後の作品が世に出る瞬間を、私たちも心待ちにしたいと思います。彼の遺したストーリーが、どのように私たちの心を掴むのか楽しみです。皆さんもぜひご参加を!