高千穂・五ヶ瀬・日之影で新たな猫保護プロジェクトが始まる
宮崎県の高千穂町、五ヶ瀬町、日之影町の3町が、公益財団法人どうぶつ基金と共同で中山間地域の猫を救う新たな取り組みを発表しました。2025年4月から取り組むこのプロジェクトは、猫の不妊手術を無償で提供し、地域に住む猫たちの命を守ることを目的としています。
プロジェクトの背景
どうぶつ基金は、犬や猫の殺処分ゼロを目指して活動している動物愛護団体です。今回のプロジェクトの内容は、地域に生きる猫に対して不妊手術を行い、繁殖を防ぐ「TNR(Trap-Neuter-Return)」の取り組みを実施し、地域社会と猫が共存できる環境を創造するというものです。
TNRの重要性
TNRとは、猫を捕獲し、不妊手術を施し、その後元の場所に戻すという手法です。この方法は、野良猫を殺すことなく猫の数を管理する人道的かつ持続可能な手段として、国内外で十分な実績を上げています。本プロジェクトでは、2025年4月から7月の間に、合計400~500頭の猫に手術を行う計画です。手術後、耳先を桜の形にカットする「さくらねこ」マークが付けられます。
プロジェクトの実施詳細
このプロジェクトは、以下の日程で行われます:
- - 2025年4月23日(水)~26日(土):旧鞍岡中学校(五ヶ瀬町)
- - 2025年5月27日(火)~30日(金):Gパーク(五ヶ瀬町)
- - 2025年6月24日(火)~27日(金):大人歌舞伎の館(日之影町)
- - 2025年7月23日(水)~26日(土):八戸黎明館(日之影町)
各月に約100頭ずつの手術を行う予定なので、地域の猫たちが安心して生活できるようサポートされます。
地元自治体との連携
高千穂町の甲斐宗之町長、五ヶ瀬町の小迫幸弘町長、日之影町の佐藤貢町長がこのプロジェクトに積極的に参加しており、地域の実情を踏まえた協働により、効果的な結果を目指しています。また、同様の課題を抱える他の自治体でも、今回の活動が参考になることが期待されています。
定期的な情報発信
本プロジェクトの進捗状況については、公式サイトやSNSを通じて随時発信される予定です。地域の住民や猫愛好家たちもプロジェクトに関与し、広がりを見せていくことが期待されます。
どうぶつ基金は、1988年に設立されて以来、様々な動物愛護活動を行っており、寄付によってその活動を支えられています。猫の不妊手術や里親探し支援など、幅広い活動を行っている団体です。
まとめ
この新プロジェクトは、地域住民と猫の幸せな共存を目指す重要な取り組みであり、他の自治体にも良い影響を与えることが期待されます。2025年の実施に向けて、さらなる協力が進むことを願っています。