月島食品『クリアエール菜種油』が業界賞受賞、革新技術で味わいを向上

月島食品が贈る新たな食用油の革新

日本食糧新聞社が主催する『新技術・食品開発賞』において、月島食品工業株式会社が贈賞を受けたのは、同社の新製品『クリアエール菜種油』である。これは、まさに業界における革新と進化を象徴する製品として、注目が集まっている。この受賞により、月島食品の技術力が評価され、今後の発展が期待される。

クリアエール菜種油の特長

クリアエール菜種油は、独自の技術であるFRI製法を活用して製造されており、素材本来のおいしさを最大限に引き出すことができる食用油脂である。この製品を使用することで、食品の味わいが向上し、減塩や風味素材の使用を削減できるため、特に健康志向の高い消費者に向けた製品開発において非常に有用である。

風味の増強効果

この油は、単なる調理油としての役割を超え、様々な食品や調味料の風味を増強する効果がある。例えば、トマトソースやフルーツソースのフレッシュ感を高めたり、スパイスやハーブの香りを引き立てたりする。さらには、唐辛子やわさびなどの辛味を際立たせ、乳製品やタレの味わいまでも強化することができる。このように、多方面にわたって味わいを深めることができる特徴は、料理に革命をもたらすかもしれない。

異臭の抑制

また、クリアエール菜種油は、揚げ物などによく使用されるフライ油において、油っぽさを低減する効果も備えている。そのため、ハンバーグなどの豆臭を抑制したり、レトルト食品や飲料の風味劣化を防ぐことができる。特に、光照射による劣化を抑えることができるため、長期間にわたっておいしさを保つことが可能である。この機能は、食品業界において非常に大きな利点をもたらす。

FRI製法の魅力

FRI（Flavor Release Improver）製法は、従来の精製方法の課題を克服するために開発された。この技術を用いることで、食用油脂に含まれる油性感物質が低減され、さらなるクリアな味わいが実現される。具体的には、食品の風味をマスキングしていた成分を取り除くことにより、味わいを“引き算”のアプローチで向上させることが可能となる。

この新技術は、社内の製品開発や顧客の商品開発においても活用されており、食品の風味を豊かにする新たな可能性を提供している。

受賞の意義

新技術・食品開発賞の受賞は、月島食品にとって、その技術や製品に対する評価を高める大きなステップである。この受賞により、業界全体の成長を促進し、革新に繋がることが期待されている。今後、クリアエール菜種油がどのように市場に影響を与えるのか、その動向にも注目が必要だ。

月島食品工業株式会社が今後どのような新製品を展開していくのか、さらなる発展の可能性が楽しみである。