阪急電鉄がAIを活用した新たな取り組みを始動
阪急電鉄株式会社が、業務の効率化を図るためにAIエージェント「社内問い合わせさくらさん」を試験導入することが発表されました。この取り組みは、2024年11月から2025年4月にかけて実施された実証実験のノウハウを基にし、社内の問い合わせ対応を最適化することを目指しています。これにより、社員が直面している業務の負担を軽減し、迅速かつ正確な情報提供を実現することが期待されています。
実証実験の成果を活かす
阪急電鉄は、阪急宝塚駅にて実施したAIを活用した「アバター接客さくらさん」の実証実験を通じて、柔軟で高品質なサービスの提供に成功しました。この実験で得られた知見やデータの集約をもとに、社内業務におけるAIの活用を強化することが決定されたのです。
具体的には、就業規則や各種申請手続きに関する問い合わせでは、年次有給休暇や福利厚生に関する情報提供が行われ、社員は自由にテキスト入力をして質問できる仕組みとなります。即座に必要な情報を得ることができるこのプロセスは、社員の業務効率を大幅に向上させることでしょう。
AIによる業務支援の新たな形
「社内問い合わせさくらさん」は、資料のアップロードを行うだけで情報を学習し、FAQの作成や更新を自動で行います。運用中も質問の傾向に基づいて自動的に学習し続け、使うほどに賢さと正確性が向上していくため、誤った情報が流れるリスクも低減されます。これにより、社員はより効果的にリソースを配分し、より高い生産性を実現できるでしょう。
デジタル化による業務環境の改善
阪急電鉄では、今回の試験導入を皮切りに、業務のデジタル化や効率化に向けたDX(デジタルトランスフォーメーション)を本格的に推進していく方針です。社員が働きやすい環境を構築し、全体的な業務の質と生産性の向上を図ることを目指しています。
AIさくらさんとは
AIさくらさんは、対話型AIでありながら、ユーザーが簡単に利用できる点が特長です。「あなたの隣にAIさくらさん。仕事も幸せも、一緒に。」というコンセプトのもと、企業や自治体のDX推進を支援しています。また、最新のAI技術を取り入れ、クライアントに合わせたカスタマイズを短期間で提供するため、多くの企業や自治体に導入されている実績もあります。
株式会社ティファナ・ドットコムの紹介
このAIを提供するのは、株式会社ティファナ・ドットコムです。東京都目黒区に本社を置く同社は、「WebとAIの力で世の中を笑顔にする」という理念のもと、企業や自治体のDX推進をサポートしており、2000年の設立以来、幅広い業界向けのWeb制作やAI開発に取り組んできました。2024年からはHEROZ株式会社のグループにも加わり、さらなる成長を目指しています。
今後の期待
この新たな取り組みを受け、阪急電鉄の社内業務がどのように変化していくのか、今後の展開に多くの期待が寄せられています。試験導入の結果が良好であれば、さらなる現場業務でのAI活用も視野に入れる予定です。