関光汽船、新たな輸送路を開設
SHKライングループに属する関光汽船が、煙台から日本向けの複合一貫輸送サービスを開始しました。この新しいサービスは、急増する山東省からの輸送ニーズに応えるものです。具体的には、煙台から求められる貨物をフェリーで平澤に運び、そこから釜山まで陸送。その後、同グループの関釜フェリーを利用して日本国内に配送する流れになります。
この新サービスが生まれた背景には、高速船を使用した輸送に関連する需要の増加があります。特にEC貨物の取扱いが増え、既存の船枠が限界に達しつつあるため、溢れてしまった貨物をバックアップルートとしてカバーする狙いも含まれています。さらに、煙台近郊に位置するアパレルの生産工場や自動車関連の工場などをターゲットに、多様な貨物の取り扱いを視野に入れているとのことです。
この新たな輸送スケジュールは、毎週3便が運行され、煙台発の船は日曜日、火曜日、木曜日に出発します。下関への入港には約38時間を要し、迅速な輸送が実現されます。
利便性の向上
関光汽船は、既存の青島、石島、大連ルートに加え、煙台からの新たなルートを加えることで、全体の利便性向上を図っています。特にリードタイム、つまり輸送にかかる日数の短縮が期待され、集荷の拡大に繋がることが見込まれています。
このような取り組みは、海上物流業界においても話題となっており、業界関係者からの注目が集まっています。今後、関光汽船はこの新サービスを通じて、日本との貿易のさらなる発展を目指していると期待されています。
会社概要
関光汽船は、1948年に設立され、主に通関業や港湾運送事業などを手掛けてきました。特に、SHKラインをはじめとした多様な航路網を利用し、"海より速く、空より安く"をモットーに国際物流サービスを展開しています。その理念に基づくこの新サービスが、どのように物流業界に影響を与えていくのか、大いに注視されるところです。
詳細な情報は関光汽船の公式ウェブサイトを訪問して確認できます。新たな輸送サービスの展開が、輸送の効率化やコスト削減に寄与し、多くの企業や個人消費者にとって有益な選択肢となることを期待しています。