西東京市医師会の新しい取り組み
西東京市医師会が運営する休日診療所では、株式会社レイヤードが提供するWEB問診システム『Symview(シムビュー)』を6月8日より本格的に運用を開始しました。このシステムの導入により、地域医療における診療効率が向上し、患者の利便性が大きく改善されます。
導入の背景
休日診療所は、日曜や祝日に内科などの診療を行い、地域住民の急病に迅速に対応するための重要な機関です。しかし、コロナ禍以降は、発熱症状のある患者からの電話予約が必須となりました。そのため、電話対応の負担が増大し、受付業務が煩雑になり、電話が繋がりにくい状況が続いていました。
このような課題を解決するために、WEB問診Symviewを導入し、事前に患者自身が症状を入力できる体制を整えました。これにより、来院前に必要な情報を効率的に収集し、感染リスクを把握できるようになります。
Symviewの運用方法
西東京市休日診療所では、事前に電話予約を行う際に、患者にWEB問診の利用方法を案内し、来院前に必要な情報をオンラインで入力してもらうシステムを取り入れています。この方法により、電話での長時間の症状確認が不要になり、医療スタッフの負担が大幅に軽減される見込みです。
Symviewは、患者ごとに最適な質問形式で重要な情報を取得できます。発熱の有無やその経過、周囲の感染状況などの情報を把握できるため、医療体制の調整や検査準備がスムーズに行えるようになります。
患者の受診体験が向上
休日診療所を利用する患者の多くは初診であり、様々な情報を収集する必要がありますが、これまでは事務的な負担が大きく、特にCOVID-19の影響により感染予防の観点からも大変でした。しかし、Symviewの導入により、患者がスマートフォンを使用して自己申告できるため、情報収集が効率化され、スタッフも安心して業務に取り組むことができます。
今後もSymviewの活用が進むことで、多くの患者が安心・安全に診療を受けられる環境が整うことが期待されています。
WEB問診Symviewの特徴
Symviewは2018年に正式リリースされたクラウド型のWEB問診システムであり、本システムは全国約2400施設に導入されています。その機能としては、特許技術を使用し、患者の主訴や属性に応じた質問を自動的に提供する点が挙げられます。このため、医療者は来院前に患者の医療ニーズを深く理解することができ、業務効率を高めるだけではなく、感染症対策にも寄与します。
また、Symviewにはビデオ通話機能もあり、オンライン診療にも活用可能です。これにより、医療サービスの提供がさらに広がることでしょう。
会社概要
株式会社レイヤードは、1998年に設立され、クリニックの医療DXを総合的に支援しています。医療機関との協働を重視し、他社システムとの連携を図りつつ、多様な課題に対応しています。今後も地域医療の充実に貢献するべく、様々な取り組みを推進していく方針です。