セルファイバが資金調達で新たな飛躍へ
セルファイバは、東京大学発のスタートアップで、細胞治療のための革新的な技術を開発しています。この度、リアルテックファンドからの資金調達を行い、さらなる技術開発と事業拡大を目指しています。
新たな細胞培養技術の確立
セルファイバは、「細胞ファイバ」という新しいコンセプトを基に、自社の細胞培養技術を構築してきました。この「細胞ファイバ」は、髪の毛ほどの細さの中空ハイドロゲルチューブに細胞を封入し、高密度で培養する方法です。従来の手法では困難であった高品質な細胞の大量生産が可能に。
この技術によって、高額な細胞医薬品の製造コストが削減され、結果的に細胞治療を受けやすい社会の実現を目指すことができます。
資金調達の意義と計画
セルファイバは、今回調達した資金を主に実験設備の充実化と専門人材の採用に充てる予定です。これにより、間葉系幹細胞やiPS細胞の培養技術を実製造に移行させるためのスケールアップを進め、規制への適合も目指します。すでに小規模な試験での技術評価は終了しており、事業会社との共同開発もスタートしています。
リアルテックファンドからの期待
リアルテックファンドの関係者は、セルファイバの技術に対する期待を寄せています。従来の培養方法とは異なるこの技術は、細胞医薬品の普及のみならず、抗体などの物質を生産させる新たな可能性も秘めています。
セルファイバの今後
セルファイバは、2020年内にさらなる細胞の種類や用途に関する共同開発を予定しており、今後の進展が期待されます。私たちは、この革新技術がもたらす社会的な影響を注視し、続報を追っていきたいと思います。
企業情報
セルファイバは2015年に設立され、細胞に関する様々な課題解決に取り組む企業です。代表を務める安達亜希氏は、細胞医療の未来を見据えた事業を推進しています。公式サイトが公開されており、さらなる情報もチェック可能です。
公式サイト
*セルファイバの活動が、細胞治療の新たな可能性を切り開くことに期待を寄せます。