日鉄興和不動産・アジラ・JDSCによる空調最適化実証実験
日鉄興和不動産株式会社、株式会社アジラ、株式会社JDSCの3社は、東京都にある赤坂インターシティAIRで共同で人流データを活用して空調の最適化に向けた実証実験を実施しました。本試験の結果、快適性を保ちながら空調の消費エネルギーを最大54%削減できることが確認されました。
省エネへの取り組み
この実証実験は、3社が2026年7月に締結した資本業務提携に基づいて行われました。提携の目的は、AIと人流データを利用して施設の運営を高度化し、新たな不動産サービスを創出することです。人流データを用いることで、電力消費の最適化に取り組んでおり、特に空調は消費電力の大部分を占めるため、その効率化が求められています。
実証実験の実施内容
実証実験は、2025年12月20日から2026年2月28日までの冬季実証と、2026年7月4日から9月3日までの夏季実証を予定しています。具体的には、ビルの防犯カメラデータを用いてリアルタイムでの人流量や混雑状況を計測し、少ない人の利用が予想されるエリアで空調の運用を調整します。
この実験の結果、冬季においては空調の消費エネルギーが平均で27%削減され、休日には最大42%、平日では17%の削減が実現しました。また、夏季には最大54%の削減を確認しました。これにより、年間約1,200万円の削減効果が見込まれています。
快適性の維持
また、実験期間中に実施したアンケートでも、空調を緩和した期間と通常期間の快適性に差は見られず、このデータが快適性を維持しながらエネルギー削減が可能であることを裏付けています。これにより、人流データを活用した新たなエネルギーマネジメントが実用化に近づいたと考えられています。
今後の展望
3社は今後、他の物件においても持続可能なエネルギー管理の実証を広げていく予定です。具体的には、品川インターシティなどへの展開を進め、2027年4月にスマートビルソリューションの提供を目指します。また、得られたデータをもとに最適な設定の提案や自動制御問題に取り組む計画です。
このように、日鉄興和不動産・アジラ・JDSCの共同プロジェクトが進むことで、より効率的で環境に優しいビルの運営が実現されることが期待されています。技術の進展と共に、スマートビルソリューションはますます普及し、私たちの日常にも影響を与えることでしょう。