インバウンドサービス「タイチュウ」が始動
2025年9月、株式会社宣伝会議と株式会社unbotが共同で立ち上げる「タイチュウ」は、訪日中国人観光客に特化したインバウンド対策サービスです。このサービスは、日本を訪れる中国人観光客に向けて、ブランド企業が効果的な情報発信や体験設計を行えるように支援します。
背景と目的
訪日中国人観光客の数は増加傾向にあり、その消費行動や情報収集の方法も多様化しています。unbotは中国の主要都市に拠点を構え、越境ECやSNS運用、インフルエンサー施策などを通して、中国市場の特性を深く理解しています。一方の宣伝会議は、広告やPR、ブランディングにおいて70年を超える実績があります。
日本の市場には多くの魅力的な商品がありますが、言語や文化の壁があるため、それらの魅力を的確に伝えることが課題とされています。「タイチュウ」は両社の専門性を融合させ、訪日中国人にとって忘れられない体験を提供することを目指します。
サービスの特徴
「タイチュウ」の主な特長は以下の通りです:
WeChatや小紅書(RED)などの中国のSNSを通じ、訪日前、訪日中、訪日後の各段階で適切な情報提供を行います。
観光地や商業施設での行動データを活用し、その場での体験価値を最大限引き出します。
KOL(Key Opinion Leader)を活用したストーリー設計により、共感を生み出す施策を支援します。
店頭での入店促進や販売員教育、さらにはVMDや棚確保、バイヤー交渉まで、さまざまなリテール業務に対応します。
この「タイチュウ」は、ブランド企業や飲食店、百貨店など、訪日中国人客との接点を持つ全てのビジネスに向けて展開予定です。共通のビジョンである「日本の魅力を届ける」ことに貢献し、インバウンド市場の活性化を目指します。
無償コミュニケーションプランの提供
「タイチュウ」のサービス開始を記念し、訪日中国人観光客との接点を深めたい企業や自治体向けに、5社限定の無償コミュニケーションプランを提供します。このプランでは、unbotの現地ネットワークや宣伝会議の企画力を活用して、カスタマイズされた施策を提案します。
ただし、申し込みが多数の場合は抽選となりますので、ご了承ください。
最後に
訪日外国人旅行消費額は2024年には過去最高の8兆1,395億円に達すると予測されています。人口減少が進む中で、このインバウンド市場への対策は重要な課題です。「インバウンド会議」では、国内ブランド企業の成功事例を基に、役立つ情報をメディアやイベントを通じて発信しています。これにより、さらに多くの日本の商品が訪日中国人観光客に届くことを期待しています。
「タイチュウ」の登場が、日本市場と中国市場をつなぐ架け橋となることを願ってやみません。