長崎出島に文化と技術交流の拠点「DEJIMA MEDIA CENTER」誕生

2021年10月20日、長崎市出島町に新たな文化と技術の交流拠点「DEJIMA MEDIA CENTER」が開設されます。この施設は、国家的な歴史を持つ出島の地に位置し、国内外からのクリエイターやビジネスパーソンが集まる場所として注目されています。出島はかつて海外主要国との貿易を行う拠点であり、この地域で450年目を迎えるという背景も大きな期待を寄せています。

「DEJIMA MEDIA CENTER」は、株式会社コミュニティメディアによって運営され、この施設には先進的なバーチャルプロダクション（VP）スタジオが備わっています。これは、現代のデジタルメディア制作に必要な環境を整備し、利用者が自由に創作活動を行えるように工夫されています。クリエイターは、室内のオープンスペースを利用してアイデアを交換したり、クローズドな会議室でプロジェクトを深めたりすることが可能です。

施設内には、コワーキングスペースである「AGORA出島」があり、会員登録を行うことで様々なサービスを受けられます。このコワーキングスペースでは、特にデジタルハリウッドSTUDIO出島の卒業生や在校生が特別プランを利用できるため、彼らが実践的に学んだ知識を活かし、さらに深めることができます。3Dスキャンなどの技術を活用した独自のワークフローも提供されており、地域の文化財や空間データも手がけることが期待されています。

メディアセンターでは、様々な設備が用意されています。特に注目すべきは、レコーディングスタジオや撮影スタジオ、さらには3Dプリンターやプリンタ複合機など多目的に使用できる機器が揃っている点です。そして、すべての会員が自由に利用できるオープンスペースは新たな交流を生み出す場となっています。

開設を記念したオープニングイベントも予定されており、クリエイターたちによるパネルディスカッションや、卒業生による新たなユニット「長崎デジタルポート」の紹介が行われます。クリエイティブ業界の未来について話し合い、今後のビジョンを共有する貴重な機会となるでしょう。このイベントは、長崎市出島町1-1の出島メディアセンター内で行われ、長崎の新たな文化の発信地としてのスタートを切ります。

「DEJIMA MEDIA CENTER」のオープンは、長崎における文化と技術の新たな潮流を象徴するものであり、地域のクリエイターやビジネスパーソンにとって重要なスペースとなることが期待されています。長崎が再び国際的な交流の拠点としての役割を果たしていく中で、多くの利用者が集まる場になるでしょう。