木の温もりを感じるニチガン社の新たな挑戦
1929年に設立された株式会社ニチガンは、東京・豊島区を拠点に木製玩具や雑貨の製造を行ってきた老舗メーカーです。「木のぬくもりで日常を豊かに」という理念のもとに、安全で魅力的な製品を提供し続けています。近年、ニチガンは長年の経験を活かし、OEM事業にも力を注いでおり、多くの法人からの依頼を受け、様々な木製の商品を手掛けています。
SHOGGYの特徴
その中で特に注目すべきは、株式会社ファンダメントとのコラボレーションによって誕生した5×5将棋「SHOGGY」です。この商品は、小さなお子様のためにデザインされており、従来の9×9マスの将棋に比べて軽快なゲーム進行を重視しています。
SHOGGYは、子どもの手にぴったりなサイズに作られており、コマには丸みを持たせることで、握りやすさを実現しました。また、従来のコマの動きを簡単に覚えられるようにカラフルなデザインが施されています。これにより、遊びながら将棋特有の動きが自然に身につくのです。
また、この製品は単に子ども向けというだけでなく、大人がギフトとしても満足できる品質を目指しています。特に安全性に関しては、ヨーロッパの玩具安全基準をクリアしており、安心して子どもに遊ばせることができます。
制作の背景とニチガンの魅力
この新たな挑戦は、「大明駒」という過去の成功を受け継いでいます。大明駒は、将棋の駒の動きを示したユニークなデザインで評価されていましたが、制作には手間がかかるという課題がありました。SHOGGYは、この成功体験を基にしつつ、より多くの子どもたちに触れてもらえるように開発されたのです。
ファンダメント社の稲葉大明氏は、ニチガンのOEMサービスを選んだ理由として、製品の品質の高さと、ニチガンが持つ豊富な経験に言及しています。特に安全基準の取得に際しても、ニチガンのサポートがあったため、スムーズに進行できたと語っています。このことから、ニチガンの既存のノウハウがどう活かされているのかが理解できます。
結びに
ニチガンの実績と理念は、製品を通じて世代を超えた価値を創出しています。特に木製品には温かさがあり、家庭において大切にされる存在となることでしょう。今後も、ニチガンのような企業が新しいアイデアを形にすることで、子どもたちに愛される製品が世に広がることを期待しています。
このように、ニチガン社の木製玩具「SHOGGY」は、遊びを通じて子どもたちに将棋の楽しさを伝えるだけでなく、親や贈り物としても喜ばれる一品となること間違いありません。