2025年に向けた訪日外国人市場の新たな戦略を考察するセミナー開催

2025年インバウンド対策セミナーの開催

2025年4月24日、ENGAWA株式会社とAgodaは共同でハイブリッドセミナーを実施しました。このセミナーでは、訪日外国人市場の最新動向が詳細に分析され、特にリピーターが求める新たな体験について詳しく説明されました。

参加者の関心の高まり

約90名が参加したこのセミナーでは、多様なデータに基づく具体的な戦略が紹介され、特にリピーター層のニーズが「日本食」や「観光地」から、より深い体験へと移行していることが強調されました。参加者は実際のデータを元にした具体的な施策に高い関心を持ち、議論が活発に交わされました。

セミナーの内容

- インバウンドマーケティングの重要性

ENGAWA株式会社の四方麻衣子氏は、インバウンドマーケティングの必要不可欠な要素として、国や地域の特性に合わせた戦略の整備を強調しました。旅行者の行動を「旅マエ」「旅ナカ」「旅アト」に分類し、それぞれの段階に応じたアプローチが重要であることをデータを使って示しました。特に、地域特性を踏まえたチャネル選定と消費者心理に響くメッセージ設計が効果的なマーケティング施策を生み出す鍵であると説いています。

- 訪日外国人市場の最新トレンド

アゴダインターナショナルジャパン株式会社の加藤隆寛氏は、訪日外国人の旅行市場について最新のデータをもとに解説しました。2024年には外国人延べ宿泊者数が1億6,360万人に達し、2019年比で41.5%増という回復を見せているとのことです。しかし、この回復は三大都市圏と地方では異なるスピードで進んでおり、今後の戦略として地方への誘客促進が急務であると指摘しました。特にリピーターは「温泉・旅館体験」や「地方観光」、「日本の伝統文化体験」にシフトしている傾向があり、これに応じたコンテンツの充実が求められています。

参加者の声

セミナー後、参加者からは「実生活に役立つ知見が得られた」「データに基づく洞察が非常に参考になった」といった好評の声が多数寄せられました。今後のビジネスに生かせる具体的なアイデアや視点を提供する場となったようです。

次回セミナーの予告

次回のセミナーは2025年6月17日にNAVITIME JAPAN株式会社、千代田区観光協会、ENGAWA株式会社が共催し、さらなるインバウンド施策に関する情報を提供する予定です。詳細はENGAWAの公式サイトで発表されるとのことです。

このセミナーは、現代の訪日外国人市場の潮流を捉え、今後の戦略的な方向性を示唆する貴重な機会となりました。様々な地域や企業において、訪日旅行市場への理解と取り組みを深める一助となることでしょう。