株式会社MICがホワイト企業認定を取得
業績が順調に推移している株式会社MIC(神奈川県横浜市)が、2025年4月1日付でホワイト企業認定を取得しました。この認定は、ただ「ブラックではない企業」という基準ではなく、社員やその家族が誇れる企業を目指すものであり、70項目にわたる審査を通過したことの証です。
社員の本音と企業のビジョン
実は、同社は増収増益を続けているにもかかわらず、社内には「働き方」や「将来」に対する不安と不満が広がっていました。2019年に行われた「組織力診断」がその実態を浮き彫りにします。多くの社員が自身のキャリアについて不安を抱え、業績が上がる一方で、社員自身は置き去りにされている状況が指摘されました。
株式会社MICは、理念である「入社して良かった」と思える会社を目指し、その原点に立ち返ることを決意しました。ここから、組織の在り方を根本から見直す改革が始まりました。
エンゲージメントの推進
同社が掲げる改革のキーワードは「エンゲージメントカンパニーの推進」です。一人ひとりが「ここで働きたい」「ここで成長できる」と感じられる会社を目指しています。そのため、幹部主導だけではなく、現場の声も重視したチームを設置し、二つの軸で改善活動を展開しています。
施行される新制度
株式会社MICの事業は多岐にわたり、マーケティングコンサルティングだけでなく、新規事業開発やFC店舗の運営支援も行っています。これらの多様なビジネスモデルを背景に、同社では「制度もMICらしくあること」が重視されています。
具体的には、社員アンケートの継続的実施や、社内の声を日常的に反映させるためのコミュニケーションツール(TSUNAGU)を利用して、実際の職場の声を集めています。このように、単なる福利厚生に留まらず、「この会社にいてよかった」と思える瞬間を創出するための取り組みが進められています。
増田代表の信念
株式会社MICの代表である増田信夫氏は、「人が尊重される風土の中にこそ、本物の組織の姿がある」と語ります。彼にとって、企業とは人の集まりであり、その人々が自らの価値を実感できる場所でなければ持続可能な成長はあり得ないと考えています。
現在のホワイト企業認定は、これまでのMICの取り組みへの評価であると同時に、今後も社員とともに歩み続ける決意を表しています。尊重と理解を重ねることで、社員との共成長を目指し、さらに進化していく所存です。
今後の展望
株式会社MICは、「社員が成長しながら安心して働き続けられる環境」を整備することで、企業と地域が共に成長できる持続可能な経営を実践していきます。これからも、ホワイト企業認定を受けたことを励みに、社員一人ひとりが誇れる職場環境づくりに挑んでいくでしょう。