神戸市インフォメーションセンターに導入されたVUEVO Display
訪日外国人旅行者への観光案内の向上を目指し、神戸市の総合インフォメーションセンターに多言語対応の「VUEVO Display」が設置されました。このディスプレイは、ピクシーダストテクノロジーズ株式会社(PXDT)が開発した技術で、自動音声認識と翻訳機能を使用し、その場でリアルタイムに字幕を表示します。
VUEVO Displayとは
VUEVO Displayは、100種類以上の言語をサポートし、会話の内容を瞬時にディスプレイに反映させることができます。この技術により、観光案内がスムーズに進むだけでなく、外国人旅行者が直面する言語の壁を大幅に軽減します。透明なディスプレイにより、自分の発言とその翻訳を同時に視認できるため、対話がより自然に行えるのも特徴です。
これにより、観光情報の提供だけでなく、聴覚障害者といった他のコミュニケーションニーズにも対応可能な柔軟なシステムとなっています。
神戸観光局の取り組み
神戸観光局は、今後予定されている「大阪・関西万博」や神戸空港の国際化に対応すべく、訪日外国人向けの観光案内のさらなる充実を図っています。多言語対応はこれまで以上に重要な要素となり、特に英語以外の言語でのサポートが求められる中、この技術が重要な役割を果たします。
実証実験の詳細
この取り組みは、神戸市が実施する「So-I (KOBE BUSINESS PROGRAM) 行政課題解決コース」における実証実験として行われます。実施期間は2023年10月1日から12月30日までの3ヶ月間で、神戸市総合インフォメーションセンター内の窓口で運用されます。JR三ノ宮駅からも近く、アクセス便利です。
ピクシーダストテクノロジーズ株式会社について
ピクシーダストテクノロジーズは、2017年に設立された企業で、計算機科学と音・光の制御技術を融合させた「デジタルネイチャー」の実現を目指しています。彼らの技術は、基幹的なコミュニケーションの分野でも活用されており、「VUEVO Display」もその一環です。
まとめ
神戸市総合インフォメーションセンターに設置されたVUEVO Displayは、訪れる外国人旅行者がより快適に観光を楽しむための重要な手段となります。今後、神戸が国際的な観光地としてますます成長する中、こうした技術の導入は大きな前進と言えるでしょう。観光案内のDX化を促進し、言語の壁を乗り越えた新しい体験を提供するこの取り組みに注目が集まります。