液化水素の商用化へ向けた新しい技術認証取得の発表

新たな液化水素供給の道を開く技術認証取得

川崎重工業株式会社とTBグローバルテクノロジーズ株式会社は、共同開発した液化水素輸送用の船陸間継手について、一般財団法人日本海事協会（Class NK）の技術認証を取得しました。この技術認証は、液化水素の商用輸送に向けた重要なステップとなります。

新技術の概要

今回開発された船陸間継手は、口径6インチと16インチの2種類があります。このフランジ型継手は、液化水素運搬船と液化水素基地の間で使用され、荷役用配管とマリンローディングアームを接続するためのものです。特に、極低温である−253℃下でも高い密閉性を持ち、安全性と作業効率の向上を実現しています。

この新技術は、国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構（JAXA）の能代ロケット実験場で実施された液化水素を用いた低温強度試験に合格し、正式に技術認証を取得しました。これにより、液化水素のサプライチェーン構築における信頼性が公的に確認され、商用化に向けて大きく前進しました。

具体的な利用計画

口径6インチの船陸間継手は、日本水素エネルギー株式会社が進めている「液化水素サプライチェーンの商用化実証」に際して使用される予定です。一方、16インチの継手は、将来的な液化水素需要の拡大に対応する形で開発されています。これらの技術は、液化水素の海上輸送において不可欠なインフラとなることが期待されています。

持続可能な社会づくりへの貢献

川崎重工業とTBグローバルテクノロジーズは、今後も液化水素関連技術の開発に注力し、世界の液化水素サプライチェーンの構築を進めていく考えです。これにより、カーボンニュートラル社会の実現に貢献し、持続可能な未来を築くための一助となることでしょう。特に、最近注目されているグリーンエネルギーの推進が急務となっている中、液化水素技術の進展は、持続可能なエネルギー供給の重要な側面として位置付けられています。

東京貿易グループの役割

また、東京貿易グループとしては、1947年の創業以来、エネルギーインフラからスマートマニュファクチャリング、さらには様々なマテリアルサプライにわたる多岐にわたる事業展開を行っています。各企業が持つ専門性の高い技術を活かしつつ、総合力をもって新しい価値を創造する姿勢が、今回の技術認証取得の一因とも言えるでしょう。

今後も、東京貿易グループは変革を恐れず、革新を進めることで、より良い社会の実現に向けた取り組みを続けていきます。

詳細情報は、東京貿易グループのホームページをご覧ください。