DNPと王子の物流革新
2025-05-14 11:27:07

DNPグループと王子グループが共同で物流革新を実現!

異業種混載輸送による物流革新



大日本印刷(DNP)グループと王子グループが、物流分野において新たな取り組みを始めます。2025年5月中旬から、DNPロジスティクスと王子ネピア、王子物流による異業種混載輸送がスタートします。このプロジェクトは、両グループの製品を1台のトラックで同時に運ぶという斬新な試みです。

背景と目的



この取り組みは、2024年4月から施行されるトラックドライバーの時間外労働上限規制とその改正によって生じる「物流2024年問題」に対処することを目的としています。DNPロジスティクスは、自社のトラックの積載率を向上させるため、多くのパートナー企業と連携して取り組んできました。

具体的には、王子ネピアの製造工場とDNPの包装資材工場が地理的に近いため、共同で製品を運ぶことで効率を高めることが狙いです。実証実験では、福島県と東京都間での輸送が行われ、結果的にトラックの台数を年間約60台削減できる見込みであり、CO2排出量も約50%削減できるとされています。

運送方法の革新



今回の異業種混載輸送では、DNPのトラックの積載方式を変更し、荷物の積み方を「1段積」から「2段積」に改めました。これにより、積載能力が従来の16パレットから最大32パレットに向上しました。具体的には、以下の手順で荷物を搭載し、目的地へ運ばれます:

1. 王子ネピア福島工場(福島県福島市)で荷物を積載。
2. DNP泉崎工場(福島県西白河郡泉崎村)でさらに荷物を積載。
3. DNPグループの関東地区の工場や倉庫にて荷物を降ろします。
4. 最後に、王子ネピア江戸川倉庫(東京都江戸川区)で荷物を下ろします。

この流れによって、輸送の効率が劇的に向上し、トラックの利用効率を最大限に引き出すことができます。

品質管理と今後の展開



3社は、異業種混載輸送を通じて両グループの製品の品質に悪影響がないことを確認しています。今後もこの取り組みを通じて、CO2排出量のさらなる削減や物流の人材不足といった課題解決に取り組む意向です。

また、今回の成果を他の業種や地域に拡大することも積極的に検討しています。持続可能な物流を実現するための道筋が描かれつつある現在、DNPグループと王子グループのイニシアティブは、物流業界に新たな風を吹かせることでしょう。

この異業種混載輸送により、今後の輸送業界の再編成の一助となることが期待されます。そして、私たちの生活に欠かせない製品が、より効率的かつ持続的に届けられる未来が実現することでしょう。


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会社情報

会社名
大日本印刷株式会社
住所
東京都新宿区市谷加賀町1‐1‐1
電話番号

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