色をキーワードに自然の美しさを楽しむ企画展開催

高槻市立自然博物館での特別企画展

高槻市立自然博物館（あくあぴあ芥川）で、身近な自然の色を楽しむ特別企画展「みぢかな自然の色さがし-生きものたちの色-」が開催されます。この企画展は、2025年3月8日（土）から6月22日（日）までの期間、1階の企画展スペースおよび2階の展示室で行われます。営業は10時から17時までで、月曜日は休館となりますが、祝日の場合は開館し、翌平日に休館します。入館料は無料です。

色を通じて自然を知る

この企画展は「色」をテーマにしています。特に「色の名前になった生きものたち」のコーナーでは、日本の伝統的な色に着目し、ウグイス、キツネ、ラッコなどの生き物の名前が付けられた色を紹介。たとえば、ウグイスの羽に似た「鶯色（うぐいすいろ）」やキツネの毛色「きつね色」、ラッコにちなんだ「猟虎色（らっこいろ）」など、十二の伝統色が展示され、各色名とともに標本やはく製が並びます。このコーナーは、いかに色が文化に深く根付いているかを感じさせる内容となっており、その美しさに圧倒されることでしょう。

色を利用した工芸品の歴史

さらに「自然や生きものから色をもらう」というコーナーでは、日本の歴史における工芸品に使われた生き物の「色」に焦点を当てています。飛鳥時代の国宝「玉虫厨子」に使用されているタマムシの美しい青緑色や、貴族の服に使われた「貝紫」の染料について紹介され、これらの色彩が持つ深い文化的背景を学ぶことができます。展示では、写真や職員の手作り作品もあり、視覚的な楽しみも加わります。

自然の魅力を再発見

同館の職員は、「色を通じて自然の新しい魅力を発見できる機会です。多くの色と触れ合えるこの企画展に、ぜひ多くの方々にお越しいただきたい」と期待を寄せています。身近に存在する自然の色がどれほど多様で、美しいものであるかを体感できる貴重な機会です。

アクセス情報

高槻市立自然博物館へのアクセスは、市営バスが便利です。JR高槻駅北口から5番のりばで、関西大学・平安女学院大学行きのバスに乗り、「南平台小学校前」で下車するとすぐです。ゆったりとした時間を過ごしながら、自然からの贈り物である色を楽しんでみてはいかがでしょうか。ぜひ、家族や友人を連れて訪れてみてください。