トヨコンが生成AI「ChatGPT」を全社導入し働き方改革を加速

トヨコンが生成AI「ChatGPT」を全社導入へ

株式会社トヨコンは、愛知県豊川市に本社を置く総合物流サービス業であり、業務効率化やデジタルトランスフォーメーション（DX）の推進を目的に、OpenAIが開発した対話型生成AI「ChatGPT」の全社導入を開始することを発表しました。この新たな取り組みは、2025年の4月11日（金）には、外部専門家であるスノーフレイク・コンサルティング合同会社の中島正博氏を講師に迎え、全社員を対象としたオンライン研修「生成AI活用講座」の開催から始まります。

研修内容と目的

この研修では、生成AIに関する基本的な知識や、AIツールの種類・機能、さらにはChatGPTのチームプラン機能に関する説明が行われます。特に重要なのは、ChatGPTを使用する際の注意点についても触れられ、社員が生成AIに対して興味を抱くことを狙いとしています。

近日では、生成AIの革新が進み、ビジネス環境において効率化や創造性の向上が求められています。トヨコンは、この潮流を受けてChatGPTを導入し、社員の生産性と創造力を高めることで、競争力の強化を図る狙いがあります。「生成AIによって“働き方の質”を向上させる」というビジョンのもと、トヨコンはAIをただの業務の置き換えではなく、社員自らを強化するツールとして位置付けています。

ツール導入を超えたサポート体制

現在、企業における生成AIの導入が進む中、多くは「ツール導入後、社員が活用方法を理解しきれずに不完全な形で利用される」という課題に直面しています。トヨコンは、そのような状況を回避するために専門家を招聘し、個別のニーズに応じた研修を実施します。中島氏は豊富な実績を持ち、名古屋市商工会議所の生成AI活用相談窓口にて相談員を務めています。今回の研修はトヨコンの業務内容に適合するようにカスタマイズされ、その後も社内向けの動画教材として活用される予定です。

今後の展望

今後は定期的な研修に加えて、社内でのナレッジ共有を進め、すべての社員が生成AIを自在に扱える環境を整備していくとしています。営業、物流、設計部門における具体的な活用事例も積極的に共有し、全社でのAIリテラシー向上に努めます。特に、今年の7月頃には社内での活用事例を共有し、優れたアイデアを提案した社員を表彰することも明らかにしており、生成AIの活用を企業文化に定着させる方針です。

株式会社トヨコンの魅力

株式会社トヨコンは、「価値の共創」を理念に掲げ、1964年に設立された企業で、包装資材や物流機器の販売、包装設計、システム開発などを手がけています。2024年には法人設立から60周年を迎えることを記念して、SDGsの取り組みも強調し、地域社会と共に新たな価値を生み出すことを目指しています。トヨコンのウェブサイトでは、最新情報や企業理念などが紹介されています。

会社概要

- 代表者: 明石耕作
- 設立: 1964年9月
- 事業内容: 包装資材及び物流機器販売、包装設計、システム開発、倉庫管理業務、梱包業務、組立事業
- 資本金: 1億円
- 従業員数: 182名（2025年4月予定）
- 公式サイト: トヨコン