革新的ガス分離膜技術の実用化を目指すOOYOO
京都大学から生まれたスタートアップ、株式会社OOYOOが注目を集めています。この企業は、革新的なガス分離膜技術を用いてカーボンニュートラル社会の実現を目指しています。最近、OOYOOは国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の支援を受けることが決まり、大きな前進を遂げました。
NEDOの支援を受けて
NEDOは、「GX分野のディープテック・スタートアップに対する実用化研究開発・量産化実証支援事業(GX)」を主催しており、OOYOOはそのPCAフェーズに採択されました。この支援により、約2年間で9億円もの助成金が提供されることになります。OOYOOはこの資金を活用して、高効率かつ低コストのCO2分離膜を搭載した、1日10トン規模のCO2回収装置の試作機を開発し、実証実験を行います。このプロジェクトは、OOYOOの技術を市場に導入するための重要なステップとなります。
NEDO GX事業の意義
NEDOのGX事業は、ディープテック・スタートアップが抱えるリスクを軽減することを目的としています。この事業では、技術の確立から社会実装までの長期的な研究開発に対し、段階的に資金を支援することで、企業の成長を後押しします。各フェーズでの審査を通過することで次のステージに進むことができ、持続可能な事業の実現に貢献しています。
OOYOOの革新技術
OOYOOは2020年に設立され、ガス分離膜技術の開発において高い技術力を誇ります。特にCO2の分離に関しては、従来の技術と比較して回収コストを1/3以下に抑えることができ、設置場所の省スペース化にも成功しています。この技術は、脱炭素化社会の実現に向けた次世代の環境技術として、高く評価されています。
2024年10月には、シードラウンドで4.3億円の資金を調達しており、現在までの累計調達額は約23.5億円に達しています。この資金は、OOYOOの技術をさらにスケールアップさせ、広範囲にわたる産業への導入を促進するために使用されます。
産業連携と社会実装への取り組み
OOYOOは、他の企業との産業連携を進めながら、技術の実装を急ピッチで進めています。この助成事業が成功することで、OOYOOの技術を利用したさらなるスケールアップや多様な産業分野への展開が期待されています。カーボンニュートラル社会に向けた取り組みは、今後ますます重要になるでしょう。
採用募集と未来へのビジョン
OOYOOでは、持続可能なカーボンニュートラル社会を実現するために、技術開発及び事業開発メンバーを積極的に募集中です。革新的な技術をグローバルに展開するためには、多様な人材が必要です。
興味のある方は、OOYOOの公式サイトにて詳細を確認いただき、お問い合わせください。カーボンニュートラル社会を実現するために共に走り抜ける仲間を求めています。
会社概要
OOYOOは京都府京都市に本社を構え、2020年に設立されました。資本金は217.5百万円で、主に空気やその他のガスの分離技術の開発とその製品販売を行っています。これからも社会に貢献する技術の開発に注力していくでしょう。