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長野県長野市に、無人航空機（ドローン）産業の発展を目的とした「一般社団法人長野無人航空機免許センター（NAGANO UAV LICENSE CENTER）」が設立されました。このセンターは、株式会社ラポーザと株式会社ライフシードが業務提携し、共同で設立したものです。

両社は今年7月に業務提携契約を結び、ドローン産業の活性化に向けて連携を進めてきました。今回の新会社設立は、その取り組みをさらに加速させるものと言えるでしょう。

背景には、2023年12月に施行される「航空法等の一部を改正する法律」があります。この法律では、有人地帯上空での補助者なし目視外飛行、いわゆる「レベル４飛行」が実現されることが政府目標となっています。都市部上空での荷物輸送など、無人航空機の利活用が期待される一方で、レベル４飛行には国家一等ライセンスの取得が必須となります。

一方、二等ライセンスでは、機体認証された無人航空機で国が定めた運航ルールに従う場合、国土交通省への飛行毎の許可申請が原則不要となり、無人航空機の利活用がスムーズに行えるようになります。

無人航空機を安全に飛行させるためには、操縦技能と知識の向上が不可欠です。長野無人航空機免許センターは、これらのニーズに応え、無人航空機の普及と産業の発展に貢献することを目指しています。

同センターは、無人航空機の操縦技能向上のための講習や、産業利用に特化した講習を提供します。講習内容は、飛行方法、飛行計画、カメラの実用実例といった基本的なものから、産業利用に特化した専門的なものまで、幅広く展開されます。

具体的には、個人向けの講習では、ドローン操縦の基礎から応用、安全な飛行のための知識、法律や規制に関する情報などを学びます。企業向けの講習では、ドローンを活用したビジネスモデルや、現場での安全な運用方法、最新の技術動向などを学ぶことができます。

また、同センターは、ドローンに関する最新の情報収集や、関連する企業との連携、地域社会への貢献活動なども行っていく予定です。

株式会社ラポーザは、自然環境調査を専門とする企業です。ドローンを活用した空撮や3Dレーザー測量、災害地調査、防災・減災対策、生態調査などを手がけています。

株式会社ライフシードは、ネットワークソリューション開発やクラウドサービスを提供する企業です。ドローンやIoT製品、ロボットなどを展示体験、販売する「ミライ電機」を併設し、空撮事業なども行っています。

両社の強みを活かした連携により、長野無人航空機免許センターは、地域社会のニーズに応える多様なサービスを提供していくことが期待されます。

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